【アルテグラ・油圧ディスクブレーキのインプレ】チューンしたリムブレーキの「引きの軽さ」は油圧ディスクを超えたのか?

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油圧ディスクブレーキのメリットのひとつである「引きの軽さ」。これをリムブレーキでなんとか再現しようとチャレンジしてきた無理ゲー企画が「ブレーキ補完計画」。考えられることは全てやり尽くしましたが、果たしてその結果は?

 

 

最終報告となる今回は両者の直接対決。デュラエースのリムブレーキとアルテグラの油圧ディスクを実際に比較してみることにしました。

 

フルチューンのデュラエースVSノーマルのアルテグラ

リムブレーキは、ワイヤー、シュー、本体と全てのパーツを思いつく限りの最高グレードで組み合わせたつもり。対してディスクブレーキはデフォルトのままです。キャリパーはアルテグラですが、ローターはデオーレグレードの廉価タイプ。

リムブレーキ油圧ディスク
ブレーキ
本体デュラエース
(9100)
アルテグラ
(8070)
シュー・パッドスイスストップシマノ
(レジン)
ワイヤー・ホース日泉ケーブルシマノ
リム・ローターカーボンRT54
(160mm)


↑ブレーキ部分だけならリムブレーキのほうがお金かかってます!

やっぱり……「引きの軽さ」に関してはディスクブレーキの圧勝

最近購入したグラベルバイクに乗り出した際には、ディスクブレーキのフィーリングに違和感を覚えることもなく、「(ムダに)手塩にかけたリムブレーキはひと味違うぜ!」と独り悦に入っていたのですが……。

その逆はかなり衝撃的な結果に。今度は走り始めた途端「ま、マジで止まらん!」と慌ててしまうほどの”隔たり”を感じました。慣れてしまったディスクブレーキの感覚でリムブレーキを握っても全然チカラが足りないんですよね。


↑フルチューンしてみてもリムブレーキはディスクブレーキにはなれない(当然だけど)

とはいえ、何回か赤信号で止まって以前の感覚を取り戻してしまえば、リムブレーキでもまったく不都合は感じません。ただ、引きの軽さだけを比べてしまうと、ブレーキを効かせにくいブラケットポジションでも”当てるだけで止まれる”油圧ディスクの圧勝でした。

というわけで、昨年の春からチャレンジしてきた試みにもやっと答えがでました。いまひとつ面白みのない結末ではありましたが、趣旨の半分はディスクブレーキ特有のメリットをはっきりさせること。

そういった意味では実体験の裏付けがとれたのでヨシとします。おかげで人生初のデュラエースも体感できたことですし(実はそれが目的だったり……)。


↑オーラ対決では文句なしでデュラの勝ち

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