リムブレーキでディスクブレーキの”引き”軽さに迫ってみたい自主企画「ブレーキ補完計画」。①握力強化、②日泉ケーブル導入、③デュラエース(BR-R9100)導入に続く、第4弾はブレーキシューのグレードアップです。
高性能なブレーキシューに替えれば、少ないチカラで停まれるようになるのではないか?という仮説を検証します。
ただし、制動距離など定量的な比較はできませんでしたので、今回もあくまで個人的な体感レベルでのインプレとなっています。そのあたりは、大人の目線で生暖かく見守っていただければと思います。
>>【ロードバイクの握力トレーニング】キャリパーブレーキでディスクブレーキに迫る「補完計画」を進行中 | 凪ロード
>>【日泉ケーブルのインプレ】リムブレーキの引きの軽さはワイヤーのクオリティとルーティングの見極めがキモ | 凪ロード
>>【BR-R9100比較インプレ】ブレーキを105 (BR-R7000 )からデュラエースにすると何がかわるのか? | 凪ロード
比較するブレーキシューご紹介
スイスストップ・イエローキング&ブラックプリンス
説明の必要もないくらい有名な高性能(・高価格)なブレーキシューです。「スイスストップ」はスイスにあるレックスという会社のブランドです(ずっと会社名だと思ってました)。レックス社はもともと靴業界向けの特別な接着剤を製造していたそうです。それにしても、スイス+停まる、ですからね。ど直球なわかりやすさが結構好きです。
ついでに商品名も直訳すると、「黄色い王様」&「黒い王子」…きょうび、色がらみのネーミングにはドキドキしてしまいますが、まあ日本よりもセンシティブなヨーロッパで炎上していないのですから大丈夫なのでしょう。
さて、この王様と王子の関係ですが、一言でいえば、王子のほうがいろいろ優秀。というのも、イエローキングをさらに進化させた新型がブラックプリンスだから。一見、王様のほうが偉いんじゃね?と思ってしまうけれど、言われてみれば王様の息子は王子=新世代ということで、理屈はあってますね。はい。
その進化の内容といえば、スイスストップのHPによると、①ウェットコンディションでの制動距離短縮(イエローキング比75%)、②制動時の温度低減(同比55%)といったところ。あと、HPでは謳われていませんでしたが、ロングライフ化もなされているという情報もありました。
でも、今回注目したいのは、制動”力”(レバーからの入力に対する出力)の比較。実は、低・中程度の入力ではイエローキングのほうが強いらしいのです(ブラックプリンス比1.5倍)。
メーカーとしては、ブラックプリンスのほうが「コントローラブル」だと言いたいのかもしれませんが、入力に対する効率が高いと解釈すれば、ブレーキ補完計画の目的である「引きの軽さ」につながるのではないかと。個人的には王様の力強さ期待したいところです。
ライフライン・カーボンブレーキシュー
「本当にカーボンホイールに使って大丈夫か?」と、一瞬ためらってしまうほどリーズナブルなブレーキシュー。1年使いましたが問題はなく、リムを傷めるようなこともありませんでした。距離を乗る方にはコスト面でおすすめです。ライフライン・ブランドは、どうやら英国のスポーツアイテム通販wiggleのレーベルのようです。
コメント