ロードバイクでも“標準装備”になりつつあるディスクブレーキ(DB)。DBのメリットといえば、
①制動力が雨天でも落ちにくい
②スルーアスクルによる剛性アップ
③レバーの引きが軽い
などが挙げられます。雨の日はバイクに乗らず、非力ゆえ剛性不足など微塵も感じたことがない吉尾にとって、DBの最大の魅力は 「③引きの軽さ」です。
リムブレーキはどこまでディスクブレーキのタッチの軽さに迫れるのか?
レバーの力で直接ワイヤーを引っ張るリムブレーキ(RB)に対して、油圧でピストンを押し込むディスクブレーキは摩擦による伝達ロスがないうえ、倍力装置としての効率に優れているそうです。制動力そのものはDBもRBも変わらないらしいのですが、その同じ制動力をより少ない力で発揮できるDBの方が当然“ラク”に止まれる、というわけです。
つまり、「ブレーキ補完計画」とはリムブレーキの制動力を今よりラクに引き出すためのあの手この手を試してみる、という実験。自分で言うのもナンですけど、すでに詰んでる感が充満している企画ですが、そこはオトナの対応で生暖かく見守っていただければ幸いです。
とぅるんとぅるんの職人技ケーブルで摩擦抵抗にテーコーしてみる
最初の実験は握力強化。同じチカラでブレーキレバーを握るなら、MAXパワーを高めれば軽く感じるのでは?というもくろみでした。吉尾はもともと握力が弱いので、平均を上回る50kgめざして実験継続中です。
>>【ロードバイクの握力トレーニング】キャリパーブレーキでディスクブレーキに迫る「補完計画」を進行中 | 凪ロード
そして、ブレーキ補完計画の2回目はブレーキケーブルの交換に着手。評判の日泉ケーブル「スペシャルステンレスインナー&アウター」を試してみました。日泉ケーブルとは、大阪にある自転車用ワイヤーを日本国内にて加工・販売しているメーカーさん。創業は1973年と、まもなく50周年を迎える老舗です。こちらのケーブルは“スペシャル”と冠がつくだけあって、かなりこだわったつくり。
まず、インナーケーブルの「SP31」。何がSPかというと、通常同じ太さの素線19本で撚られているケーブルをわざわざ31本に増やしています。ケーブルの直径は変わらないので、一本一本の素線は細く、高密度。そのため、より柔らかく、切れにくくなります。さらにケーブルの表面を削り真円に近づけるスリック加工と、剥がれにくい電着コーティングを施すことで、究極の“低摩擦”を実現しています。
ブレーキ用アフターケーブルは3種類。ポリエチレン製ライナーのスタンダードタイプと
テフロンライナーのプレミアム、そして軽量なウルトラライト。今回は一番リーズナブルなスタンダードをチョイス。
全てのケーブルを交換するとなると、決して安い買い物でありません。でも、ほとんどのレビューで「引きが軽くなった」とベタ褒めされるの逸品ですから、ひょっとしたらDBに迫る軽さになっちゃうかも?期待でドキがむねむねです。
「違いがわからない男」の理由はルーティングの残念さ?
さて、注目の日泉ケーブルの効果ですが、うーむ……。「ダバダ〜♪」をBGMに、おもむろにブレーキレバーを握るおじさんがニヤリと頷きながらフレームイン!という映像を想定していたのです (どんな画だ?)が、どうにも違いがわからない。デフォルトケーブルの寸法にきっちりあわせてセッティングしたのになぜ?やっぱり、吉尾が「違いのわからない男」だからなのか?
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