【シマノの正規品判定アプリ】メーカーだけでなく、リテーラーとプラットフォーマーの頑張りにも期待

自転車の小ネタ

すでにご存知の方も多いとは思いますが、パーツメーカーのシマノさんがコピー商品の撲滅に動き始めました。いわゆる“パクリ商品”
ではなく“ニセモノ”の方ですね。

ネット検索でヒットするのはSPD-SLの青クリート。本物よりも安く売られている代わりに精度や耐久性が劣るそうです。シマノさんのサイトをみるとチェーンやペダルなども出回っているみたい。

Shimano Anti-Counterfeiting Program (S.A.C.P.)とは?

直訳すると「シマノ反偽造品計画」。ど直球です。シマノさん相当オコですね、これは。中身もかなり徹底的です。

①外装パッケージの変更

クリートやペダルから、模倣しにくい特殊な素材で中身が見えない紙箱状のパッケージへ切り替え

②正規品判定アプリのリリース

商品の特殊なQRコードを読ませるだけで、真贋を判定できるシマノ製品専用のスマホアプリ。iOS・Androidの各プラットフォーム、日本語・中国語 (簡体字) ・英語の3言語に対応。


≫シマノ正規品判定アプリ

③ 特殊技術を用いたQRコードラベルを導入

下層にQRコードを印字した、二層式のスマートラベルを商品パッケージに貼付。QRコードには特殊な技術で作成した一点一点異なるシリアル番号を埋め込まれていて、同一番号をもつラベルは存在しないのだとか。導入は日本と中国からスタートするそうですよ。きっと出回っているのがそのあたりなのでしょう。

メーカーの模倣品対策はユーザーにとってどんな影響があるのか?

シマノ製品に限らず、ヴィトンのバッグとかロレックスの腕時計とか、ブランド品にはニセモノがつきもの。良い悪いは別として、ファッション業界では「コピー品の量が人気のバロメーター」なんてことも言われたりもします。

しかし、ライフサイクルの短いファッション商品と安全に関わる自転車パーツとでは重大さが違います。そこで今回は、このシマノさんのアクションをユーザー目線で考えてみたいと思います。

メリットは当然「危険な粗悪品で事故を起こすことがなくなる」こと

今回のケースは「安かろう悪かろう」のパターンですから、ヘタをすると生命が脅かされる危険があります。その撲滅をメーカー自らが本腰を入れて取り組んでくれるのはありがたいことです。さらに、ユーザーの自衛手段として専用アプリを開発してくれたところも高評価。

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