寒くなると“メンテナンス”と称して、部屋でゴニョゴニョ作業をしたくなる吉尾です。今年は寒くなるのが早いから、年一回のホイール調整も前倒しです。
>>【禁断のホイール調整:後編】振れ取り台を使うとやっぱり作業がはかどるね! | 凪ロード
今回の新兵器は「スポークテンションメーター」。前回導入した振れ取り台が「便利さ」ならば、テンションメーターは 「安心感」という感じ。スポークの張り具合を数値化してくれるので、程度がわからない初心者にはありがたい工具です。手組みの領域までいかなくても、ホイールをセルフでいじる方は振れ取り台やセンターゲージと一緒に揃えてしまった方が良いと感じました。
まずはマイホイールの「基準」を確認
スポークテンションの適正値は、スポークの太さや材質、そしてホイールのキャラクターによってさまざまなのだそうです。絶対値的なものが存在しないので、現状の数値を基準とすることにします。
吉尾のホイールは 「Prime ・RP-38」。ユーズド品を購入しましたが、目立ったキズや振れもない良好なコンディションです。スポークテンションは新品時と同程度をキープできているはず。というわけで、とりあえず計ってみることにします。テンションメーターの使い方は、拍子抜けするほどカンタン。
①テンションメーターを握りこんで3つの突起を開く
②スポークを突起で挟んだら力を抜いて閉じる
③メーターの数値を換算表で確認する
これだけです。ただ、換算表はスポークの種類によって欄が分かれているので、ホイールに使われているものを特定しておくことが必要です。RP-38のスポークは「サピムCX-RAY」というエアロタイプで、サイズは2.3 ×0.9になります。
【RP-38のスポークテンション実測値】
目盛値 | 換算値(kgf) | |
フロント | 29前後 | 80-90 |
リア フリー側 | 33前後 | 120-130 |
リア 反フリー側 | 17前後 | 30-40 (推測) |
【参考】シマノ・WH-6800のマニュアル掲載値
kgf | |
フロント | 100-140 |
リア フリー側 | 120-150 |
リア 反フリー側 | 60-90 |
幸いスポークテンションに大きなバラつきはなく、計った数値を基準と考えても問題なさそう……参考までに、以前使っていたシマノ・WHー6800のマニュアル掲載値も調べてみました。やはり、完組ホイールと比べると手組みのRP-38は、スポークテンションが緩めですね。特に、リアの反フリー側の数値の低さはちょっぴり気になります。まあ、強弱の傾向はどちらも同じですから、個性の違いということで納得しておきます。
ホイールのセンター出しと振れ取りにも少し慣れてきました
スポークテンションの基準を確認できたところで、いよいよ本題のメンテナンスに進みます。手順は2ステップです。
①センターゲージでホイールの偏りをチェック(センター出し)
②振れ取り台で①の偏りを修正しつつ、縦横の振れ取り
作業内容の詳細はこちら
>>【禁断のホイール調整:前編】リアのセンターがむっさズレていてびびった件 | 凪ロード
>>【禁断のホイール調整:後編】振れ取り台を使うとやっぱり作業がはかどるね! | 凪ロード
①のセンターについては問題なかったので、サクッと②に進みます。ホイールの振れも縦振れはなく、横触れが2ミリほど。個人的には誤差の範疇という認識ですが、ホイールを交換してから初めてのメンテナンスですからね。ニップルの状態を掴む意味でも、少しいじることにしました。
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