【ロードプラスタイヤの空気圧】最適解はどこ?コンマレベルの変化に迷いを楽しむ

チューブレスタイヤが好き!

ロードバイクには”〇〇沼”という表現がしばしば使われます。もっともポピュラーな「沼」はなんといってもサドルでしょう。最適解を求めて買い漁り、そのうちどれが良いのかわからなくなって……気がつけば死屍累々のコレクションがズラリ。吉尾もまんまとハマりかけましたがなんとか脱出、と思いきや、今度はタイヤの空気圧で迷子になっています。

幸い「沼」と違って試すたびにコストがかかるわけではありませんが、少し走っては空気を入れたり抜いたり、前後のバランスも含めてベストな状態を極めんとする行為はメンテナンスの域を超えて、”究道”の世界に足を踏み入れてしまった感すらあります。なんてな。

コンマレベルで変わる太タイヤの乗り味

というのも、換装したばかりの650B × 47mmタイヤの振れ幅が思った以上に大きくて。全体的には好印象なのですが、芯を突けないというか、「これだ!」と思うセッティングに辿り着けないんです。


↑オンロードの走りも期待以上!

舗装路の場合、スイートスポットはだいたい2.3〜3.0barあたりに潜んでいることはわかるのですが……そこから先の”寄せ”が悩ましい。空気圧を下げれば、乗り心地が良くなるかわりにどことなくモッタリとして進みにくい感じが残ります。逆に空気圧を上げると転がり感は出るものの、路面からの突き上げは無視できないレベルまで強まる、という具合。


↑ロードプラスもチューブレス運用です

ロードバイクでもチューブレスタイヤを愛用していましたが、空気圧は意外とアバウトで、雑に言うと1bar単位の調整でした。でも、ロードプラスの太タイヤは0.1barの差で乗り味が結構変わります。「違いのわからない男」ぶりには妙な自信を持っている吉尾でも感じられるので、エアボリュームが大きいタイヤというのは、大雑把のようでいて、実はそういうセンシティブな部分があるでしょう。

スラムのサイトは乗り心地重視?

ロードプラスタイヤの懐の深さに興味は尽きませんが、せめて走る距離が長いオンロードの「基準」くらいは掴んでおきたい……そんな時に見つけたのがスラムの空気圧計算サイト。パラメーターを入力するだけで、最適な空気圧を提案してくれます。

SRAM | AXS

舗装路のセッティングを探るため、ライドスタイルは「ロード」に設定。おすすめの空気圧は、なんと!前2.26bar・後2.4bar。ロードバイク脳から抜けられない吉尾にはずいぶん低く感じます。半信半疑のまま走ってみると、「なんじゃこりゃあ!」。快適過ぎて笑いがとまりません。凸凹のほとんどをタイヤが吸収しちゃうので走りがめっちゃスムース!エアボリュームはマジで正義。


↑路肩も全く怖くない!

でもしかし。感動的な乗り出しとは裏腹に、距離を伸ばしていくとわずかなモッサリ感がジワジワと足にくる感じがするんですよね。なので今は、前2.35〜2.4bar、後2.47〜2.6barくらいで試行錯誤中です。

その先にあるオフロードの最適空気圧

路面のコンディションにバラツキの少ないオンロードでもそんな状態ですから、千差万別のオフロードでは最適解への道のりはまだまだ。2.0 barを超えるとハネ過ぎてコントロールしにくいことがわかったくらいです。今のところ1.7〜1.9barの組み合わせをいろいろと試しながら走っています。ライドには電動ポンプとエアゲージが手放せなくなりました。


↑オフロードでは空気圧の感触を確める余裕なんてありません

太タイヤの”空気圧道”に醍醐味

ロードバイクの時はタイヤサイズの選択肢が限られているので、空気圧のセッティングにもそれほど迷うことはありませんでした。でも、タイヤ幅が太くなると、ここまで存在感が大きくなるとは!ロードプラス規格を使ってみて、タイヤの奥深さを改めて実感しています。


↑さらに太幅のMTBタイヤはもっと深いハズ

ホイールサイズとタイヤ幅を主軸に、ホイールの質やタイヤのトレッドパターン、体重、車重、路面コンディション、常用スピードetc、最適解の空気圧に辿り着くには、さまざまな変数を考えていかなくてはなりません。面倒臭く思える反面、空気を出し入れするだけでいろいろ遊べる太タイヤって、ある意味ではおトクなアイテム。当分の間は飽きずに楽しめそうですよ!

吉尾エイチでした。m(_ _)m

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