人間、生きていれば何かしら良いことがあるもので。な、なんと!バイシクルクラブさんのプレゼント企画に当選しちゃいました。初詣のおみくじは、だいたい「小吉」か「中吉」というくじ運の吉尾。抽選モノに当たった経験はこれまでほぼありません。
なので、連絡をいただいた時には嬉しがる前になぜか狼狽。想定外の朗報って、嬉しさは時間差でジワジワ込み上げてくるものなのですね。この歳になって初めて知りましたよ。バイシクルクラブさん、改めてありがとうございました!
賞品到着からだいぶ経ってしまいましたが、今回はTwitterプレゼントでいただいたグラベルジャージ「ウェカピポ」のインプレをお届けします!
ウェカピポとは
メキシコ・グアナフアト州に住む日本人グローバルアントレサイクリスト、Yoh・ヤマダ氏。彼が主宰するオフロードコミュニティが「HUEKAPIPO(ウェカピポ)」。Wake up peopleをもじってメキシコの地名や固有名詞によく使われる無音のHを付けた遊び心が詰まったネーミングなのだとか。そのチームジャージがこちらなんですね。岩を穿つクワガタのバックプリントがインパクト大!
メキシコのグラベル事情
デザインに一目惚れして反射的に応募してしまったものの、吉尾はもちろんメキシコについての知識はほぼゼロ。30年前の学生時代に国境の街ティフアナをちょこっと観光したくらいで、あとは愛車のフレームカラー”アガベ”の生息地でテキーラが特産……なんていう程度。
ハリウッド映画に出てくる荒野(サボテンが生えてる)を思い浮かべれば、なるほどグラベルには恵まれているに違いない。マリアッチの調べをBGMにフラットダートをまったりと楽しむイメージがなくもないです。
しかし、Yoh氏が地元のサイクルスポーツイベントプロモーターとタッグを組んで開催したグラベルレースは高山を舞台にしたハードコース。標高2800m地点からスタートして、75kmを走りきる間に富士山を超える4000mまで上がって戻るのですって!まったりとは真逆の楽しみ方ですね。
メイドイン・メキシコのジャージは個性的
そんな過酷なシチュエーションでも使われたウェカピポ・ジャージ。国産や欧米ブランドに慣れた吉尾にはいろんな意味で個性的です。
サイズがデカい、ていうか長い
もっとも印象深いのはサイジングです。当然Sサイズをチョイスしましたが、とにかく着丈が長い!身長は最低でも170cm以上でないと、前は腰骨、後ろはお尻全体がすっぽり……レースジャージなのに!そういえば、ひと昔前のインポートアパレルはこんな感じでした。なんか懐かしいです。
ファスナーが逆差し
最近はインポートのアパレルでも少なくなりましたが、ウェカピポ・ジャージの前ファスナーは左差し。日本のスタンダードとは逆ですね。アメリカ市場を意識したメキシコらしい仕様。動きは若干渋めですかね。
とにかく滑らせない
グラベルジャージといえば滑り止め加工を廃して、カジュアルシャツのようなルーズな裾が増えてきました。ウェカピポ・ジャージはレースユースのせいかピッタリ着られるコンセプト。背中側の裾はもちろん、腹側と袖口にも太幅のシリコングリッパーを装備。おかげで大きめサイズでもダブダブした感じはありません。ライド中も着崩れしにくいところもグッド!
大胆なメッシュ使い
肩から脇腹にかけて長く取られたメッシュで通気性をアップ。ちなみに縫製は、おおらかなお国柄を感じるクオリティ。それもメキシコメイドの味というものでしょう。
なぜクワガタ?
ウェカピポ・ジャージでもっとも目を惹くポイントは、なんと言っても大胆なグラフィックでしょう。パッと見でグラベルらしさがエネルギッシュに伝わってきませんか?吉尾はこのなんというか、アメリカでもヨーロッパでもない独特な感性がいたく気に入ってます!
実はこのロゴ、最初はカブトムシだったそう(Yoh氏はカブトムシ好き)。上記のグラベルレースでコラボした団体のマークが「鹿の二本角」だったことからウェカピポ・ジャージのアイコンもクワガタへ変更したのだとか。
自転車ウエアに昆虫が使われること自体がレアだからかなり目立ちますね。各所のロゴ使いもあわせて、デザインは濃いめなんだけど、配色を抑えることで上手にまとめています。「派手だけど飽きない」そういうバランス感覚が絶妙なジャージは希少な存在ではないかしら?大切にしつつもバリバリ着倒していきたいと思います。
バイシクルクラブさんのWebショップにはコラボジャージもラインナップ↓
吉尾エイチでした。m(_ _)m
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