当ブログ「凪ロード」を始めて丸5年。新しい自転車パーツやグッズを体験するたびにレビューを書かせていただいてきましたが、実は、サドルについてだけは、ほとんど触れることができないままでした。
というのも、これまで試した6つのサドルは、どこかしらしっくりこないところがあり、交換を繰り返していたから。どんなタイプが自分にマッチするのかわからなければ記事にはできませんので、ブログを書く立場からは、いわば「鬼門のパーツ」だったのです。
でも、今年に入って7つの目サドルに交換さしたところ、これがどんハマり。「ラッキー7」のジンクスが効いたのか、サドル選びの旅も一旦の終着点にたどり着きました。そこで今回は、6つのサドルにダメを出し続けた吉尾のお尻に登場いただいて、これまでの旅路を振り返ってみたいと思います。
我がしりが語るサドル選びの7つのポイント
はじめまして。僕、しりです。リンゴマークのスマホに話しかけると何でも教えてくれる便利なヤツではなく、腰の下についている二つに割れた物体のほうです。自分で言うのもなんですが、のほほんとした性格なので、ご主人がロードバイクに乗っている時、サドルにぎゅうぎゅう押し付けられるのは勘弁してほしいんです、ホントは。
なので、相性が悪いサドルと密着させられるとすぐにギブアップしちゃいます。ご主人からは 「へタレめ!」と叱られますが、僕が悪いのではなくて、たぶんご主人の乗り方がへタなだけなんです。黙ってますけどね、傷つけちゃうから。
とはいえ、僕のサドルの好みも結構偏っているみたいで、今までお付き合いした6つのサドルちゃんとはどうも長続きしませんでした。改めて理由を考えてみると、相容れないポイントが7つほどあるな、と。そのうちひとつでも相性が悪いと痛みや違和感につながってしまうようなんです。
①幅が狭いと落ち着かない
最初に自覚したのはサドル幅のマッチングです。僕の中にある坐骨の幅は110ミリと、そんなに広いほうではありません。でも、130ミリ幅のサドルはなんだかグラグラして、文字通り「腰が落ち着かない」状態。サドル幅は最低でも135ミリは欲しいところです。それよりスリムなサドルは肉体的にも精神的にも疲れることがわかりました。
② 座面はウェイブ過ぎてもフラット過ぎても今ひとつ
ずいぶんと迷ったポイントが座面の反り具合。ご主人のカラダの柔軟性は絶望的で、フィジークのスパインコンセプトの判定はもちろん「ブル」。
>>フィジークの提唱するフィッティング理論「スパインコンセプト」が、身体の柔軟性に体重やパワーも加味して「スパインコンセプトEVO」として進化しました。(2018/1/18更新) | RIOGRANDE
マッチするサドルはウェイブしたタイプのはずなのですが、意外と相性が悪いことがわかりました。ウェイブサドルは、ある一点の座り心地は抜群なのですが、そのスウィートスポットを少しでも外れると、とたんにいたたまれない気持ちになります。上り坂は前寄り、下り坂は後ろ寄りと僕の位置をチョコチョコと変えるご主人の乗り方には、フラットな座面のサドルのほうが良いようです。
でも平らすぎるサドルは、僕の身の置き所に困るというか、巡航時のポジションが定まりにくいのです。ウェイブもだめ、フラットもダメ……どうすれば良いのか途方にくれてしまいました。
③センターは分割タイプがマスト
ご主人の前傾姿勢が深くなるにつれて感じるようになった鈍い痛み。固いカラダを股関節から折り曲げて乗っているから、尿道を圧迫しちゃっているみたいです。“ミゾ”レベルでは足りず、穴あき→セパレートタイプとどんどんエスカレートしていきました。
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