【キャノンデール・トップストーンカーボンのインプレ①】ロードバイクとグラベルバイクは何が違うのか?(スペック編)

グラベルバイク

左右の幅についてもトップストーンCのほうが広いです。公表データがないので素人の手計測ですが、クランクのQファクターはシマノのロードコンポより20㎜程ワイドな165㎜。太いタイヤをはくためにMTBなみの間隔になっています。

Qファクターについては、ペダルのスピンドルの長さをいろいろと試しまくった挙句、結局、ロードバイクのスタンダードである52㎜に落ち着いた経緯があります。それが左右10㎜づつ広がるとペダリングのしやすさはどう変わってしまうのか?ちょっぴり不安が残ります。


↑さらに気になるのが左右差。ホイールセンターからクランク外面を測ると左が84.5㎜、右は80.5㎜…… アシンメトリーなクランクってあるの?単なるはかり間違い?


↑トップストーンCはディスクブレーキなので、リヤエンド幅も12㎜広い142㎜規格になっています。

【ジオメトリー比較】

ブランドメリダキャノンデール
(トップストーンーRIDE3000)
モデルRIDE3000
(2016)
トップストーン
カーボン(2020)
サイズ50SM
ジオメトリリーチ(BB→ヘッド)水平3763771
スタック(ヘッド→BB)垂直555549-6
トップチューブ長(仮想)53054414
ヘッドチューブ長160131-29
ヘッドチューブ角度7271.2-0.8
トレイルN/A58
シートチューブ角度74.573.1-1.4
チェーンステー長4104155
ホイールベース長N/A1010
クランクQファクター145 ※1165 ※220

※1 FSAゴッサマー
※2実測値

トップストーンCのスペックは重くて太い

スペックで一番目立つ違いは、やはり重量です。RIDE3000はカーボンロードバイクとしては決して軽いほうではないけれど、トップストーンCはさらに1㎏以上もヘビー。

未舗装路を走るには、衝撃に耐える頑丈なフレームと走破性重視の太タイヤが必要なので、重量がかさむのは仕方のないことです。が、自分の乗り方を想像してみると、オンロード走行の気持ちよさがスポイルされすぎてしまうのも考えもの。


↑トップストーンCの完成車は約9.6㎏(ペダル280g込)

感覚的にはホイールやタイヤをオンロード用の軽量なモデルに交換すれば、トップストーンCでも8㎏台は狙えそうですが、そもそも、軽量化のために細いタイヤを履くくらいなら素直にロードバイクに乗ればよいわけで……。

このあたりはこれからいろいろと試しながら、オンとオフの良さげなバランスを探ってみたいと思います。タイヤサイズのキャパシティが大きいグラベルバイクは、足回りのカスタマイズの幅が広いところが魅力ですね。

【スペック比較】

ブランドメリダキャノンデール
モデルRIDE3000 (2016)トップストーン カーボン(2020)
スペックコンポシリーズ105MIXR8000
ブレーキリム油圧ディスク
フロントギア歯数52-34T46-30T
リアギア歯数11-32T11-34T
振動吸収ギミックキングピンサスペンション
デフォルトホイール700C700C
最大タイヤ幅28C48C(650B時)
デフォルトハンドルアルミ・ノーマルアルミ・フレア(16°)
デフォルトステム長10090
デフォルトシートポストカーボンカーボン
フェンダーマウント
ダボ穴数
重量(㎏)8.49.3 ※3

※3 実測値

定量的な違いはどこまでフィーリングに影響するのか?

見た目はともかく、トップストーンCをジオメトリーやスペックだけでロードバイクと比べれば「鈍重だけど安定」という表現になります。でも、肝心なのはその違いがどこまで実走に影響するか、です。

きっとオフロードを走る楽しさはトップストーンCの圧勝でしょうが (そもそもRIDE 3000でグラベルに入る度胸はありません)、オンロードの気持ち良さはロードバイクにどこまで差をつけられてしまうのか?繰り返しになりますが、吉尾がどうしても気になってしまうのはそこなんですよねえ。


↑こういう道は太いタイヤで走りたい!

ひとくちに舗装路といっても、路面の状態はまさにピンキリ。荒れた路面では安定性がトータルスピードの底上げにつながるかもしれませんし、重いとは言ってもアルミロードのエントリーモデル程度ですから、平坦路ではそれほど違いはないのかも?

次回はロングライドとヒルクライム、同じコースを2台のバイクで走ってみたフィーリングの違いに迫ってみたいと思います。

おまけ
トップストーンCの新旧モデル比較

違いといえば、吉尾のトップストーンCは初期型の「RX2」グレード。フレームや足回りは現行の「5」と同じですが、グラベルコンポの「GRX」がデビューする前のモデルなので、ロードコンポがアセンブルされています。

【スペックの相違点】

年式2021年(現行)2020年(初期型)
STIGRX600アルテグラ
R8000
FディレーラーGRX800アルテグラ
R8000
RディレーラーGRX 812アルテグラRX
ディスクブレーキGRX400アルテグラ
R8000
ディスクローターRT64RT54
クランクOPIスパイダーFSA 4アーム
シートポストアルミカーボン


↑アルテグラRXはスタビライザー付き!

乗り方はオンロードメインになるので、ロードコンポで組まれている初期型の方が、自分にはマッチしているのかもしれません。

吉尾エイチでした。m(_ _)m

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