【リドレーはグラベルバイクに本気らしい】Kanzo(カンゾ)4兄弟の魅力に迫る!

グラベルバイク

 

グラベルバイクについて調べ始めて感じたことは、フレームのラインナップが意外と少ない、ということ。各社1〜2モデルは必ず用意されているけれど、カーボンフレームがなかったり、沢山あるなあと思えばコンポのバリエーションが多いだけだったり……。注目のジャンルとは言っても、ロードバイクやMTBに比べたらマーケットの規模は小さく、ビジネスとしてはまだまだ難しい商材なのでしょう。

>>【グラベルバイクのスペック比較】税込40万円以下のカーボンフレームおすすめ15モデル | 凪ロード

そんな中で、ひとり気を吐いているように見えたのがベルギーのブランド「リドレー」。グラベルフレームのラインナップはなんと4モデルもあります。しかも、そのうちの3つがカーボンフレーム。リドレー全体の日本展開モデルが10フレームしかないのに、実にその半分弱がグラベルバイクというチカラの入れようです。

 

リドレーのルーツはシクロクロス

リドレーの個人的なイメージといえば「弱虫ペダル」の人気キャラクターの愛車として一気にブレイクしたブランド、という程度。ドイツ車以外のヨーロッパ系バイクは高価だという思い込みがあって、正直なところあまり詳しく調べたことがありませんでした。

↑東堂尽八が乗っているのは「ダモクレス」というエンデュランスレーサー

ベルギーは自転車競技が「国技」。リドレーもUCIワールドチーム(ツールドフランスにでちゃうトップチーム)の「ロット・スーダル」にバイクを供給するくらいだから、ヒストリカルな王道ブランドだと思っていました、今までは。実は創立が1996年と老舗だらけのヨーロッパにおいては新興の部類なんですね。しかも、黎明期のフィールドはシクロクロス。創業から10年で世界選手権を7回も制しているのだとか。もともとオフロードに強いブランドがグラベルバイクに注力するのはなんとなくわかります。


↑リドレーのシクロクロス「X-Night」

レース機材というレギュレーションが定められたカテゴリーでは、老舗のブランド力に対抗するのは容易ではありません。でも、言ったもん勝ち、やったもん勝ちの「なんでもあり」なグラベルバイクの世界では、イノベーションで伝統の重さに対抗してきた若いブランド、つまり北米やヨーロッパの新興ブランドの方がものづくりが上手い気がします(チャプターとかね)。うん。だんだんとリドレーが気になってきました。

 

Kanzo(カンゾ)ってなんだ?

リドレーのグラベルバイクは全て Kanzo(カンゾ) というネーミング。耳慣れない単語ですが、メーカーHPではこう説明されています。

RIDLEYはトルバドゥールの冒険に共感し、グラベルバイクをKanzoと名付けました。Kanzoに乗って、未知なる冒険に出かけましょう。最高の冒険は素晴らしい物語でもあります。
Kanzoは素晴らしい物語を語ってくれるでしょう。

>>Kanzo History | RIDLEY

トルバドゥール(Troubadour)とは、中世に活躍した吟遊詩人の総称であり、彼らが最も好んだ物語の語り口の形式 がCanzo(カンゾ)あるいはCanso(カンソ)。それがなぜKanzoになったのかはわからないけど、要するに「旅をしながら物語を紡ぐ吟遊詩人のようになれるバイク」という想いが込められているのでしょうね。


↑スナ○キン的な方と相性がよい?

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