思うところあって、ポジションのコンパクト化に勤しんでいます。一度はステムを140mmまで伸ばし、ハンドル幅も440mm、Qファクターもノーマル+40mmとタテにもヨコにもストレッチ。今度はそこから、ステム80mm、ハンドル380mm、Qファクターもノーマルへ逆振り。ダメ押しでクランクも170→165 mmに交換し、こじんまりとしたポジションを試しています。
そして、いよいよ今回手をつけたのがサドルの前進。どうせやるならレールのキャパシティを超えて前に出してみたかったので、「ゼロオフセット」のシートポストを導入しました。というわけで、恒例の「300km走ってみたインプレ」をおおくりします。
意外とサドルが前に出ない
「オフセット」とはサドルを取り付けるヤグラがシートポストから後退している寸法です。吉尾のメリダはオフセット25mmのシートポストが付いていました。それを0mmのものに替えれば、まるまる25mmサドルを前に出せるものだと思っていたのですが……
TNIのALU POSTは、メリダのデフォルトシートポストよりヤグラが前後に長いので、その分サドルを前に出す量がロスしちゃうんです。なので結局、ゼロオフセットシートポストに交換してもサドルの前進量は15mmほど。セルフメンテを5年以上続けてきても、新たな「こんなはずではなかった」と出会える自転車って、ホント奥が深いですね……_| ̄|○
意外と振動は気にならない
シートポスト交換の懸案事項として「路面からの突き上げを強く感じるようになるのでは?」と考えていました。ゼロオフセットのシートポストは構造的に振動吸収力が下がるそうですし、せっかくのカーボン素材をわざわざアルミにするのもなあ、と。
ところが、その心配はまったくの杞憂で終わり、アルミのデメリットを感じることはありませんでした。ハンドルをアルミからカーボンに替えた時はかなり顕著な違いがあったけれど、振動する方向に長いシートポストは素材の特性を体感しにくいのでしょう。
あと、股下が“少しだけ”ショートな吉尾の場合は特に、シートポストの“出しろ”が決して長いとはいえないので、横揺れに対しても素材の効果が出にくいのかもしれません(泣)。振動が同じならば軽い方が良いに決まってますから、TNIのシートポストは良い選択だったと自分を慰めています。
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