【ロードバイク分解白書】もいよいよ最終回!
スポーツ自転車のメンテナンスとは切っても切れない仲である「アーレンキー(六角レンチ)」について書いてきましたが、今回は道具編にいってみたいと思います。
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◆使えるアーレンキーを選ぶ3つのポイント
アーレンキー(六角ボルト)だらけのロードバイク整備において「ツールオブツール」は間違いなくアーレンキー。ロードバイクを1台丸まる分解してみると実感ひとしおです。
ほかの工具に比べて、使う頻度が圧倒的に高いから、「自分でメンテナンスなんてやらないよ」という方でも、これだけは常備しておいたほうが良いですよ。
でも、いざ手に入れようと、アマゾンなんかで検索してみると、いろんなブランドがずらっと出てくる…もちろん100円ショップでも売っている…いったいどれを選べばよいのやら…なんてことになってませんか?私もそうでした。
そんなに壊れるものではなさそうだから、いい加減に決めちゃってあとあと後悔するのもナンですし、かといってプロでもないのにン万円もだせないし(自転車グッズ買いたいしね)。
いろいろ調べてみると、なんとなくポイントが見えてきたので、あくまでもアマチュア視点で書いてみますね。画像は100円ショップ工具との比較です。
「アーレンキー選びの3つポイント」
1.ロングタイプを選ぼう
ぱっと見て一番迷うのは、長さではないでしょうか?アーレンキーの長さは「長・中・短」と大きく3種類あると思っています。自宅整備用には、素人目で見て「長っ!」とびっくりするくらいのものをオススメします。100均工具と比べると倍くらいの長さがあると作業スピードと疲労感がだいぶ違います。
ネジを回すときに梃子の原理が働くので長いハンドルのほうがトルクが掛けやすいのです。また、同じトルクなら少ない力で済むし、ブレーキのセンタリングなど微調整のときも便利ですよ。
2.サイズは1.5~10ミリまでのセットがオススメ
j 前のエントリでも書きましたが、ロードバイクに使われているアーレンキーのサイズは2~10ミリ。4、5サイズ以外の使用頻度は低いのですが、多少のお値段の違いなら、すべてのサイズを一度にそろえておいたほうが良いです。10ミリサイズはシマノのフリーにしか使われてませんが、道具がなければはずせませんからねえ。ずばり9本セットがオススメです。
↑これを見るたびに「犬神家の一族」を思い出すのは私だけ?
3.ボールポイント付が便利
アーレンキーの長手の先端を丸くしてあるタイプと短手と同じ切り落としてあるタイプがあるが、ここは迷わず丸いほうを選んでほしいところです。
工具をネジに対して斜めに差せるのでスペースのないところでの作業やねじ込む際の効率が格段にちがいます。最後にきちっと締める「本締め」はできません。(できるブランドも一部あるけどね)
◆最後はお値段でズバッと切ると「シグネット」になるのではないだろうか
上に挙げた「3つのポイント」で選んでも、ピンからキリまでよりどりみどりのハズです。プロ仕様といわれるブランドは、精度や強度、使い心地(しなる??硬い)が飛びぬけてよいそうです。
一日に何本もアーレンキーを締めなければならないプロならば、作業の効率や疲労度、そして正確性に関わるところですから大枚はたいても最高のものを使うのは必定でしょう。
一方、われわれアマチュアは、「一生で何本のアーレンキーを締めるのか?」というレベルだと思うので、ワタシはコストパフォーマンスを重視して選びました。
それが「シグネット」というカナダの新興ブランドです。
総じて、海外ブランドのほうがお値段は高めのなか、こいつは相当安いです。下手すると国内ブランドよりも安いのに、クオリティはまずまずの様子。カナダブランドってところも、所有欲を満たしてくれるポイントです。シンプルな外観も好印象でした。
実際使ってみると、確かに良い!アーレンキーは100均工具しか使ったことがないワタシに評価されるのは、シグネットにしてみたらいい迷惑だとは思うのだけど、その精度や使い心地は初心者には十分なレベルだと感じます。ま、安いといっても、100均の20倍はするワケだから当然か…
とにもかくにも、アーレンキー選びに迷ったら、「シグネット」はいかがでしょうか?コスパ重視のセルフメンテ派のあなたには気にってもらえると思いますよ~
「他に良いモノは無いの?」というアナタ…こちらの記事もぜひどうぞ!
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ちなみに、もっと素敵なアーレンキーをお探しの貴兄に!PBだったり、Weraだったり…
吉尾エイチでした。m(_ _)m
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