【真夏用インナーウエア5種の比較インプレ】30℃超えのライドも快適な「優秀インナー」はどれ?

ロードバイクのウェア

 
太平洋とチベット、2つの高気圧が重なる“2階建構造”による危険な暑さの日本列島。三浦半島の夏は海風のおかげで都内ほど高気温にはならないけれど、それでも今年の8月の最高気温は全日30℃を超え、16日は35.5℃の猛暑日をマークしました(8/22時点)。

≫気象庁HP

ライドの暑さ対策にはいろいろな方法がありますが、今回はインナーウエアに注目してみたいと思います。冷感だの速乾だの、魅力的な機能が謳われているハイテクインナーで真夏のライドは変わるのか?これまで実際に試してきたインナーウエア5モデルのレビューをまとめてみました。暑さと闘うアグレッシブなサイクリストの皆さんのお役に立てば幸いです。

>>【真夏ライドの熱中症対策withコロナ】くう・ねる・ずらす、カブせて飲んで「みなさんお元気ですか?」2020年版 | 凪ロード
 

そもそも、真夏にインナーウエアは必要なのか?

暑い季節でもインナーウエアを着るメリットとしては「不快なベタつき感の軽減」や 「汗冷えの防止」などが挙げられますが、30℃を超える炎天下では、どんな高機能のドライインナーを着ていても、正直なところどれも汗だくになります。ただ、そんな中だからこそ、多少の違いがライドのコンディションにじわりと効くのではないかとも考えているのです。

もちろん、ジャージの素材もかなり進化していますから、インナーウエアを着るより「素肌にジャージ」の方が快適だと感じる方も少なくないと思います。また、それを否定するわけでもありません。今回は個人的な好みもあって、インナー着用を前提に書いていますので、そのあたりを事前にご了解いただければありがたいです。


↑コンプレッションがしっかり効いた 「アンダーアーマー 」の着心地が好き
 

パールイズミのノースリーブ+アームカバーがダントツの快適さ

さて、本題に参りましょう。これまで吉尾が試してきた夏用インナーウエアは全部で5種類。ロングスリーブが3モデル、ノースリーブタイプが2モデルです。ノースリーブにはUV対策としてアームカバーをあわせています。

そして、ランキングの方法ですが、30℃超えのライドでの体感を3つの観点で点数化し、その合計ポイントで比較してみました。

【3つの観点】
冷涼感……冷感機能の強さ、ライド中の涼しさ
速乾性……サラサラ感を取り戻す速さ
着心地……コンプレッション優位のバイアスがかかっていますm(_ _)m

●夏用インナー体感ランキング(感想には個人差があります)

順位ブランドモデルスタイル合計ポイント 冷涼感速乾性着心地
パールイズミクールフィットドライNS+AC13454
アンダーアーマークールスイッチLS11335
アンダーアーマーヒートギアLS10334
おたふく手袋ボディタフネスLS8323
ファイントラックパワーメッシュ NS+AC8314

※ NS =ノースリーブ、AC =アームカバー、LS =ロングスリーブ
※アームカバーはおたふく手袋

結果はパールイズミの「クールフィットドライ」が、2位に2ポイントの差をつけて最優秀賞を獲得!あくまでも個人的な体感ですけど……。その理由については、それぞれのモデルのインプレッションでお伝えします。

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