【真夏用インナーウエア5種の比較インプレ】30℃超えのライドも快適な「優秀インナー」はどれ?

ロードバイクのウェア

 

パールイズミ ・クールフィットドライ(NS)
ドライ感NO.1!+ノースリーブスタイルの涼しさ

パールイズミがサイクリスト用に開発した速乾素材 「クールフィットドライ」を使用したシリーズ。


↑自転車用、というフレーズに引っ張られている?

まず、謳い文句どおり、吸汗・速乾性が優秀。メッシュ素材にしては厚みがあるので、汗を素早く吸い込みます。走行中はさすがにサラサラというわけにはいきませんが、休憩で発汗量が少なくなると、生地の速乾性が上回り、どんどん乾いていくのがわかります。


↑ほどほどのコンプレッション具合もグッド

あと、ノースリーブというスタイルが高ポイントでした。20℃台ではそれほど気にならないけれど、30℃超えの高気温では脇の下が解放されているだけで、快適度が格段にアップしますね。素材もスタイルも、炎天下のライドに対応した組み合わせだと思います。

↑夏はやっぱりノースリーブ

●ロングスリーブのサイズ感はこちらの記事をどうぞ!
>>【パールイズミのドライインナー比較】「110コールドシェイド・ロングスリーブ」と「118 クールフィットドライ・UV ロングスリーブ」って何が違うのさ? | 凪ロード
 

アンダーアーマー ・クールスイッチ(LS)
コンプレッションはベストだが、首回りが暑い!

次点は、アンダーアーマー の真夏バージョン。得意技のコンプレッション素材に、キシリトールの冷感機能をプラスしています。


↑裏側にはいかにも曰くありげなパターンが

袖を通した途端、確かにヒヤッと感じます。さらに、走行中に受ける風によって冷感効果が持続しますから見た目よりも快適。アンダーアーマーの中でもかなりタイトな着心地で、生地が肌に隙間なく張り付くため吸汗性能も悪くないです。

しかし、炎天下のライドでは、ハイネック仕様が致命的なデメリットになりました。本来冷やすべき首回りがカバーされているぶん、余計に暑く感じちゃうんです。


↑ハイネック裏にも冷感機能が欲しい

夏用なのに、なぜクルーネックのバリエーションがないのかわかりませんが、せめてハイネック部分にも冷感加工が欲しいところ。着心地は最高に好みだっただけに残念でなりません。

 

アンダーアーマー ・ヒートギア (LS)
通年ではヘビロテ確実なんですが……

夏用コンプレッションインナーといえば「ヒートギア」!だと思っていましたが、真夏の快適度は今一歩でした。背面の大型メッシュも25℃を超えたあたりからジットリした感じが強くなります。クールスイッチのような冷感機能がないことも、炎天下ではややビハインド。


↑涼しげな見た目よりも意外と暑い

ただし春先から愛用し続けた感じでは、12〜3℃から25℃くらいまでと、今回のインナーの中では守備範囲が一番広いです。コンプレッション 好きの方なら、一着持っておくと何かと重宝すること請け合いです。

↑冬用コールドギア同様、ベースボールタイプをチョイス

>>【冬用アンダーウエア比較】おたふく手袋のボディタフネスとアンダーアーマーのコールドギアのリアルな違い | 凪ロード
 

おたふく手袋 ・ボディタフネス (LS)
ゆったり軽めな着心地とコスパ重視の方に

吸汗速乾機能と接触冷感機能をもつ異形断面繊維を使用したコンプレッションウェア。ですが、生地が薄めなので、吸汗性能がやや弱い印象。コンプレッションもアンダーアーマー ほどではないので、スリム体型の方は余裕のある着心地です。


↑アンダーアーマー に比べると身頃がややゆったり

とはいえ、アンダーアーマー の半分以下というリーズナブルなプライスを考えたら、効果とのバランスはアンダーアーマー 以上だと思います。インナーに締め付けられるのが苦手な方には全力でおすすめできます。

↑BODY TOUGHNESS 史上最高レベルの冷感・速乾・消臭のパワーアップモデルも気になる
 

ファイントラック・パワーメッシュ(NS)
巷では高評価!ウエアとのマッチングがポイントか?

本格的な登山をする方に人気のファイントラック。特に冬山は体温キープがうまくいかないと命に関わるそうで、登山家のインナーウエアへのこだわりはサイクリストよりもかなりシビアです。

そんなニーズに応えるファイントラックの中で、最もスピーディな汗抜けを実現した、アスリート向けのラインナップがパワーメッシュ。発汗量の多いスポーツや暑い時期のアクティビティに最適、なのだそう。


↑パワーメッシュは極薄素材

しかし、30℃を超える暑さのなかでは絶えず汗でびしょびしょになってしまうのです。同じメッシュ素材のパールイズミと比べて乾きの速さは今一つ。ファイントラックって、重ね着の組み合わせも同じブランドを推奨しているくらいですから、インナーに合わせるジャージの素材によっては本来の性能を発揮できないのかもしれません。

吉尾が実際に着てみたインナーウエアのほかにも、有名なアウトドアブランドが手掛ける評価の高いインナーウエアもあるけれど、結局、”餅は餅屋”、自転車に乗るときにはサイクルアパレル専業メーカーの製品が一番、ということになるのでしょうか?

納得のような、つまらないような、ちょっぴり複雑な気持ちになりますが、ともあれ夏用インナーの購入を考えている方の参考になれば嬉しいです。
 
吉尾エイチでした。m(_ _)m
 

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