【シマノ以外のロードコンポ】スラムeTAP AXSの “乗りやすさ”を想像してみる

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次の愛車はディスクブレーキモデルにしたいので、完成車をまるっと買い替えてしまおうと思っています。フレームのブランド選びはもちろんですが、これまではシマノ一択だったコンポについても選択肢を広げてみたい。

>>【コンポと価格で選ぶロードバイク】「どうせ買うなら」を3回繰り返すとスラムのeTapに行き着いてしまう妄想 | 凪ロード

買い替え自体はだいぶ先のことになりそうだから、その間にシマノ以外のコンポブランドを勉強してみようと思います。今回は、上位グレードの完成車にアッセンブルされることが増えてきたスラムのeTap axs (イータップ アクセス)にフォーカスしてみます。

 

シマノ以外のコンポブランドって……?

ロードバイクのコンポ=コンポーネントとは、駆動系(ドライブトレイン)のメインパーツの集合体というイメージ。ちなみに「コンポーネント」はシマノの呼称で、カンパニョーロなどは「グループセット」と呼んでいます。

コンポの内訳は6パーツ
①レバー(STI)
②クランク+チェーンリング
③前後ディレーラー
④前後ブレーキ
⑤チェーン
⑥ボトムブラケット(BB)

吉尾が調べた限りでは、コンポをセットで販売しているブランドは6つ。と言っても上位3ブランドでシェアのほとんどを占め、その中でもシマノの構成が圧倒的な寡占市場です。

 

シマノ

ロードバイクを含む自転車コンポの“デファクトスタンダード”。世界シェアは80%とも言われています。シマノの特徴は抜群のコストパフォーマンス。エントリーグレードからトップモデルまで、ジャパンブランドらしい高精度を安価に実現する独自技術が強みです。電動シフト+ディスクブレーキの組み合わせもシマノの「Di2」を選んでおけば、まず、間違いはありません。

↑最高峰のデュラエースも、他社のトップグレードに比べたら割安

>>【BR-R9100比較インプレ】ブレーキを105 (BR-R7000 )からデュラエースにすると何がかわるのか? | 凪ロード

 

カンパニョーロ

イタリアの老舗ブランド。シマノに比べるとかなり高価なのでシェアは低いものの、その美しい造型と優れた操作性で熱烈なファンを獲得しています。

老舗と聞くとコンサバなイメージですが、実は電動シフトも12速化もカンパが一番乗り。最近では、1x13の新型グラベルコンポをリリースする噂もあります。伝統にあぐらをかかず、常に進化し続けるスタンスがステキです。

↑トップモデルの「スーパーレコード」の価格はデュラエースDi2が2セット買えるくらい

>>カンパニョーロの最新コンポ Ekar 1x13に関する情報のまとめ

 

スラム

北米のMTB市場で高いシェアを誇るだけに、そちらが本流だと思っていました。しかし、スラムのファーストプロダクトは、なんとドロップハンドル用のグリップシフトだったのだとか……。

>>SRAM DB-1 – Peloton Magazine

そんなエピソードからも独創性を追求するブランドの姿勢が伺えます。電動シフト化は遅かったものの、現状では完全ワイヤレスコンポをリリースしている唯一のブランド。シマノ互換から独自規格に移行し、第3のロードコンポサプライヤーとしてポジションを確立しました。個人的には、今一番注目しているブランドです。

蛇足ですが、SRAMの名前は創業メンバーのScott、Ray、Samから1・2文字づつ取り出してつなげたものなのだそうですよ。

 

ローター

吉尾も愛用している楕円チェーンリング“Q-rings”で有名なスペインのパーツブランド。昨年、世界初の油圧式1x13ロードコンポを発売し、話題になりました。フロントシングルなのでディスクブレーキコンポの割に軽量に仕上がっている上、変速をワイヤーでもモーターでもなく“油圧”で制御するユニークさが非常に気になります。

 

FSA

エントリーグレードの完成車にクランクやヘッドパーツが採用されることが多いパーツブランド。イタリアやアメリカにオフィスがありますが、本体は台湾のようです。コンポは「K-Force WE」というセミワイヤレスの11速をリリース。

シフターとフロントディレーラーが無線、前後ディレーラーとバッテリーが有線接続のため、「セミ」と表現されています。

 

マイクロシフト

こちらも台湾のパーツメーカー。オフィシャルサイトを見る限りでは、電動シフト・12速ともに未発売。クランクやブレーキは見あたらず、変速まわりのみのラインナップとなるようです。


↑レバーの配置はカンパっぽい?

参考までに、ツールドフランスなどメジャーレースに出場するUCIワールドチームのコンポは、全19チーム中、シマノが14チーム、カンパ3、スラム2となっています。トップチームにおいてもシマノのシェアは7割。世界シェアとほぼ同じですから、普及品もプロユースも自転車コンポはシマノの寡占状態と言えます。

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