【チューブレスレディ・ホイールのタイヤ交換:前編】不器用な管理人が1ヶ月間の試行錯誤で行き着いたTLRホイールの空気漏れを防ぐ「5つのメモ」

チューブレスタイヤが好き!

 

チューブレス(TL)とチューブレスレディ(TLR)タイヤの乗り心地が気に入って、それぞれ2種類ずつのホイールとタイヤを乗り継いできました。TL&TLRタイヤといえば、タイヤ交換の大変さをデメリットとしてあげられることが多いのですが、個人的には「確かにラクチンではないけれど、乗り心地の良さとトレードしたらお釣りがくるレベル」だと感じていました。

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でも、今回のタイヤ交換で、今までは「たまたま良いカードが配られていただけ」なのだとわかりました。実はTLRのホイール&タイヤって、マッチングを失敗するとドミノ倒しのように連鎖的にとことん手がかかるんですね。やることなすことすべてが裏目に働いて、ただタイヤを交換するだけなのに1ヵ月もかかってしまいました(休みの日程や資材調達のアイドルタイムも含めています)。


↑エアバルブだけでも3種類試してみました ……

こう書いてしまうと、「やっぱり、TLRって運用のハードル高そう」と思われてしまうでしょう。でも、ご安心ください!今回の泥沼劇は吉尾の知識と技術がちょっぴり足りなかったから起きてしまっただけです。うまくいかないぶん、あの手この手を調べて試してみましたので、TLRホイール&タイヤ取扱いのキモをかなり体得できました(人間、失敗に立ち向かっている時ほど成長するものですね)。

というわけで、今回はTLRのタイヤ交換で苦労しないためのtipsを備忘録的にまとめています。すべて自分の失敗の裏返しなので、セルフでチャレンジする方の参考にしていただければ幸いです。ただし、クリンチャータイヤの交換と同様、ある程度は“慣れ”が必要。最初はうまくいかないかもしれませんが、ひとつひとつを確実にこなしていけば、そんなに難しいことはありません。前編である今回はホイールに関することです。ディープだけど心地よいTLRワールドへようこそ!

 

TLR交換メモ①〜⑤
ホイールの“下ごしらえ”は丁寧にやろう

これまでの作業を振り返ってみると、「ホイールの気密性をいかに高めるか?」に終始した感があります。最初からスポーク穴がないTLホイールと違って、TLRホイールは専用のリムテープを貼って空気もれを防がなければなりません。その作業の良し悪しが、後々の結果に直結します。


↑穴なしリムのTLホイールはリムテープ不要!①③④の作業もショートカットできます

むしろ、ホイールさえしっかり仕上げておけば、タイヤをハメたり、ビードをアゲる作業なんてオマケみたいなもんです (TLRタイヤはTLタイヤに比べて扱いやすいのです)。なので、まずはホイール!肝に銘じておきましょう。

 

① リムテープがヘタっているとタイヤのビードがあがりません

今回の第一関門はこちら。新しいタイヤのビードが、ぴくりとも動かないケースは初めてでした。同じホイールで2回ほどタイヤ交換をしていますが、2回とも問題なく作業できていました。しかし今度ばかりは、石鹸水を塗りまくっても、タイヤを裏返して折じわを排除しても、好転の兆しすら掴めません。序盤からココロの拠り所を一気に折られた気分です。


↑シュワルベ の「タイヤブースター」を導入してからはビードあげもラクラクだったのですが……

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崩れ落ちそうになりながらもホイールの状態を観察してみると、明らかにタイヤがブカブカ。リムとビードの間から空気がだだ漏れで、これでは何回チャレンジしてもビードはあがらないでしょう。デフォルトで貼られていたリムテープがタイヤの空気圧で痩せて、ビードとの間に隙間ができてしまったようす。


↑見た目だけで判断しづらいけれど、リムテープにも賞味期限があるのです

TLRホイールのリムテープって、スポークの穴を塞ぐためだけではなくて、ビードとリムの間の気密性を確保する役割も担っていたのですね。リムテープのヘタリはわかりづらいので、タイヤを交換する時にはリムテープも一緒に貼り替えてしまった方が、結局、ムダな遠回りをしなくてすみそうです。

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