今、新しいロードバイクを探している方が必ず検討するポイントは、ディスクブレーキと電動コンポ(のはず)。ブレーキの方はリムブレーキモデルがどんどん減っていくなか、なんとなく「ディスブレーキを選んでおこう」となるのは自然な流れ。
しかし、電動コンポの方は各社がラインナップを増やしているにも関わらず、機械式コンポと価格差がありすぎて断念する方も少なくないはず(吉尾もそうでした)。
SRAM Rival eTap AXSについてまとめてみました! https://t.co/qvhswrcTmp
— 吉尾エイチ (@eichi_yoshio) June 25, 2021
そんな中、スラムのコンポ「ライバル」が電動化されました。シマノで言えば、105がdi2化されたようなものです。電動化の悩ましいとろこはそのお値段ですから、「ライバルetap axs は、ひとつ上のグレード(フォース)の半額」と聞いてしまうと気にならない方がおかしいですよね?
しかも、内容を調べた限りでは”ただの廉価品”ではなさそう。押さえるべきところは先行グレード以上に抜かりなくポイントした、”選択と集中”の意欲作だと思います。
ユーザー目線で見た現実はどうか?
確かに製品としては、コストパフォーマンスに優れた”買い”のアイテムであることは間違いありません。でも、実際に「自分が買う物」として考えてみると、いろいろな見方があるはず。そんなわけで今回は「スラム・ライバル etap AXS」をホントに買うの?という問いを自分に投げかけてみます。
油圧ディスクブレーキ専用は乗せ替えニーズが少なそう
「スラム・ライバル etap AXS」の特徴のひとつが、油圧ディスクブレーキに特化したところ。つまり、リムブレーキ車の乗せ替え需要は拾いにいかない。すでにディスクブレーキ・ロードを持っている、というサイクリストはまだまだ少ないので、コンポのリプレースで売れるのはもう少し先の話になりそう。
吉尾もディスクブレーキのグラベルバイクに乗っていますが、なにせ最近買ったばかりですからね。お値頃といっても20万円かけて電動化する気概はありません。
完成車は22年モデル以降に期待
となると、現実的なのは「ライバルetap AXS」がアセンブルされた完成車を買うこと。リムブレーキユーザーがディスクロードに乗り換えるとか、ローディがグラベルバイクを買い足す、なんてシチュエーションです。
21年6月時点ではほぼロードバイクのみの展開
そこで「ライバルetap AXS」を採用したバイクを調べてみました。主要メーカーの国内サイトで吉尾が確認できたのは5ブランド11モデル。北米の3大ブランドがこぞって採用しているところがスラムらしいですね。
カテゴリーで分けると10モデルがロードバイクで、グラベルロードに採用していたのは3Tの1型のみ。2022年のニューモデルが本格的にリリースされるのは夏以降ですから、各社ともにこれからラインナップが増えていくのではないかと思います。
ブランド | モデル | 価格(※) |
3T | Exploro Team | 54万円 |
BMC | Teammachine SLR Four | 67万円 |
Specialized | TARMAC SL7 COMP | 52万円 |
Specialized | Roubaix Comp | 52万円 |
Specialized | Aethos Comp | 52万円 |
Trek | Madone SLR 6 | 102万円 |
Trek | Domane SLR 6 | 96万円 |
Trek | Emonda SLR 6 | 96万円 |
Trek | Emonda SLR 6 | 59万円 |
cannondale | SuperSix EVO | 53万円 |
cannondale | CAAD13 | 40万円 |
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