ディスクブレーキ化とともにタイヤサイズがワイド化しているロードバイク。ひと昔前は「25Cでも太め」と言われていましたが、今や30Cとか34Cのタイヤが装着されている完成車も珍しくありません。個人的には安定感と乗り心地をアップする幅広ロードタイヤの選択肢が増えることは大歓迎です。
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そんな中、リムとタイヤの統一規格「ETRTO (エトルト)」が昨年の1月に改定され、新基準に合わせたニュータイヤが続々とリリースされています。と言っても、吉尾自身、リムととタイヤのサイズ表記については、あやふやなところがありますので、この機会に調べ直してみることにしました。
そもそもETRTO(エトルト)を勘違いしていた自分
ETRTO規格とは、ヨーロッパのタイヤとホイールメーカーからなる団体 「European Tyre and Rim Technical Organisation」が定めたタイヤとリムの適合規格(その頭文字を取ってETRTOなんですね)。一般的なロードバイクのタイヤの場合、ETRTOの表記は「××-622」となります。××はタイヤ幅(ミリ単位)、622はビード座直径(ミリ単位)を表しています。
吉尾はてっきり、700×28Cとか書いてあるやつがETRTOだと思い込んでいましたが、それはWO(ワイヤードオン)というETRTOができる前から使われている規格の、さらにフレンチ表記と言われるものなんですね。しかもこのWO規格にはインチ単位のイギリス表記も並存していて、なおかつそれとは別モノのHE (フックドエッジ)というアメリカの規格もあり……と、さらに掘り下げていくと本題からどんどん離れてしまうので、今回はこのくらいにしておきます。
とにかく、そんなふうに規格が乱立してなんだかわかんなくなっていたタイヤサイズを「いっちょわかりやすくしてやるか!」と天下統一に動いたのがETRTOだ、ということらしいです。
【ロードバイク用タイヤの28ミリ幅表記】
ETRTO | W/O | |
フランス式 | イギリス式 | |
(ミリ単位) | (インチ単位) | |
28-622 | 700 x 28C | 28 x 1.10 |
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