3年使い続けたヘルメット、OGKカブトの「フレアー」の後継は予告どおりカスクの「ラピード」にしました。エントリークラスながらセールスポイントが山盛りで、そのコストパフォーマンスの高さには舌を巻くほど。なぜカスクのヘルメットが人気なのか?その片鱗を実感できた気がします。
たこ焼きアタマでもOK!の貴重なモデル
全く個人的な事情ですが、吉尾のアタマは小さいうえに丸いので、フィットするヘルメットが少ないのが悩み。海外ブランドのアジアンフィットモデルすらほぼ合わず、OGKカブトのSMサイズだけが頼みの綱でした。
ラピードはグローバルフィットだし、ワンサイズ展開だしで、実は全くのノーマークだったのですが、今回なんの気無しに試着してみてびっくり。いい感じにフィットしちゃうじゃないですか!同じカスクでもモヒートやヴァレグロは合わなかったのに……。やっぱり、食わず嫌いは損をしますね。最適解にたどり着くためにはなんでも試してみるべし。
実は上位モデルよりも軽い
アタマとの相性には個人差がありますが、万人に通じるラピード最大のセールスポイントは軽さです。実測216gと上位モデルのモヒート3よりも軽量。さすがにフレアーよりは40gほど重くなりましたが、実走でストレスを感じるほどではありませんでした。
スウィングするアジャスターが心地良い
カスクのヘルメットを初めて使ってみて感動したのは後頭部のアジャスターです。先の部分が上下にスウィングするようになっていて、頭のカーブにあわせた角度で斜め下からホールドしてくれます。
通常タイプのアジャスターも角度調整ができるようになっていますが、カスクほどの可動域はありません。多少大き目なサイズであってもブカブカせず、重量増の負担感をも軽減した包み込まれるような着用感はカスクならでは!この機能のおかげなんですね。
選べる7色&キノコになりにくいシルエット
フィット感が良いだけではなくて、ラピードは見た目が良いのも特徴。まず、カラーのラインナップが7色もあるんですね。エントリーモデルのヘルメットって、無難な白・黒くらいしか用意されていないことが多いけれど、ラピードならウエアやフレームとのカラーコーディネートの幅がグッと広がります。
あと、声を大にしてお伝えしたいのがそのシルエット!丸い頭でもフィットするサイジングなのに、見た目はそれを感じさせない「シュッ」としたカタチです。もともと、キノコ頭になりにくいと定評のあるカスクですが、リーズナブルなエントリーモデルでもその良さをブラさないあたり、さすがデザインの国イタリア。
ヘルメットを消耗品として選ぶなら
ほめ倒してきたラピードですが、細部のクオリティはさすがに上位モデルと同じとは言えません。例えばアジャスターダイヤルのピッチ。クリックごとの間隔が広いラピードより、無段階で調節できたフレアーのほうが確かに便利でしたし、あご紐もカスクの上位モデルのようなパッドが省略された簡易版です。
でも、実売で1万円未満というリーズナブルな価格を考えたら、そこまで求めるのは酷というもの。むしろ、ユーザー目線の優先順位、コストをかけるべきところとカットしてもよいところのメリハリが素晴らしいと感じました。
3年間という寿命の目安があるヘルメット。「あまりお金をかけたくないけど、重いエントリーモデルはいやだ」そんな大人のワガママをかなえるなら、カスクのラピードがイチオシです。これはおすすめ!
吉尾エイチでした。m(_ _)m
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