【グラベルバイクをフラペ化】ペダルをSPDからピン付フラペに交換したら見えたこと

ロードバイクのシューズ&ペダル

ホームグラウンドである三浦半島の里山整備を少しづつお手伝いさせていただくようになって、ライドのスタイルが変わりました。以前は自転車に乗るならそれが目的でしたが、最近は移動手段として使うことが増えました。活動場所の近くまで乗っていき、そこからは徒歩というパターン。

最初はSPDシューズのまま山道を登っていたけれど、ぬかるんだトレイルなんかは滑るのでちょっと危ないし、自転車でも何度か未舗装の林道を走ってみて、吉尾のレベルでは足をすぐつけるフラットペダルの方がやっぱり安心だな、と感じるシーンもあって。なんだかビンディングシューズを使うべき理由がうすれてしまったんですよね。


↑走破性高めのジロのプライベーターもヌタヌタは苦手

ならばこの機会に「トレイルを歩きやすいシューズへ替えてしまおう!」と。それにあわせて、ペダルもSPDタイプからフラットペダルへ交換。果たして5年ぶりのフラペ回帰はいかに?


↑シューズはアディダスのトレラン用を試してみました

フォーカスは舗装路のフィーリング

トレランシューズとフラペの組み合わせはねらいどおり。トレイルでの歩きやすさと走行時の安心感は格段にアップしました。ただ、その一方で気になるのが舗装路での使い勝手やパフォーマンスです。

オフロードとオンロードはトレードオフの関係しかありえないのか?はたまた意外とオンロードもノープロブレムなのか?「フラペが気になってきたけどなんとなく踏ん切りがつかない」と思っているビンディングユーザーの参考になれば嬉しい限りです(あんまりいないとは思うけど)。


↑ペダルはクランクブラザーズのピン付タイプ

舗装路でのフラペのインプレ

①ペダルはちょっぴり重くなる

前提条件として重さの違いをまとめてみると、シューズはクリート込みのSPDシューズに比べて片足で6gマイナス。ペダルは同じクランクブラザーズの樹脂タイプですがフラペは21g増。足し引きで15gほどトレランシューズ×フラペの方が重くなりました。

実走での15gの違いなんて誤差の範疇ですからね。重さの条件はどちらも同じと考えて良いでしょう。フラペならシューズの選択肢が無限に広がるので、片足200g切りのランニングシューズなどで軽量化を追求できちゃうところは、むしろ強みとも言えますね。


↑クラブラのスタンプ1は公称より少し重かった

②平地ではほとんど違和感なし

まずは漕ぎ出しと巡航のフィーリングです。最初はややケイデンスがあがりにくいような気もしましたが、10㎞も乗れば慣れてしまいました。巡航のスピード感についても吉尾の常用域(30㎞/h前後)では、ビンディングシューズとの違いはあまり感じられません。

③登坂は若干つらい、かも?

上り坂はもともと苦手なので、タイム的にはどちらのペダルもほとんど変わりません。ただ、負荷が高くなるせいか、平地よりは違いを感じられるような気がする程度。「引き足が……」というより、シューズのソールがSPDタイプより柔らかく、ダイレクト感が弱くなるからかしら。まあ、当日の体調やメンタルの影響に比べたら微細なレベルだと思います。


↑SPDシューズよりは柔らかいけど、覚悟していたほどでもない

ロードの上級者はやっぱりビンディングペダルの方が速い

またまた違いのわからない男ぶりを発揮してしまいましたが、ロードパイクの世界では「ビンディングペダルの方が速い」が定説。引き足を使えることによるスピードアップや筋肉への負担分散、高回転でも足が外れない安定感などなど、舗装路でクランクを回している間はメリットこそあれデメリットはない、という見解が一般的です。特に高出力のレーサークラスの方はフラペとの差が顕著に出るようですね。

でもしかし。マイノリティではあるけれど、「フラペに替えたら速くなった」方や「ずっとフラペでいく!」というローディさんも一定数存在することもまた事実。個人的にはそこまで言い切れないけれど、ビンディングの効果が思っていた以上に少なかったことは確か。300Wの30%と100Wの30%では、同じ30%でも絶対値は大きく違ってきますよね?

ビンディングをやめてフラペにしたら速くなった
ビンディングが怖い。バランス感覚が著しく欠如していて、人一倍ビビりな性格です。ビンディングに対する恐怖心が上達を妨げているのではないか?と思い、思い切ってやめました。♪フラットペダルはじめました♬ビンディングのデメリット例えば長めの急坂の途

自分で言いたくはないけれど、パワー不足の吉尾にとっては、まあ、ぶっちゃけどっちのペダルでもスピード感はたいして変わりませんでした……。立ちごけのリスクが純減したぶん、フラペの収支はむしろプラスだったりします_| ̄|○

ペダリングの悪い癖に気づけた

プラスといえば、フラペに替えたからこそ気づけたこともあります。実は最初にクランクを回したときに、上死点でペダルから足が離れちゃったんですね。ビンディングペダルの時はいかにムダな動きをしていたか、と独り恥ずかしくなりました。

歩きやすさとオフロード走行での安心感を重視して切り替えたフラペでしたが、初心に帰れのオマケまで付いて今の吉尾にはメリットだらけ。釈然としなかった見た目の違いにもそろそろ慣れてきたので、フラペライドを思いっきり楽しみたいと思います!

吉尾エイチでした。m(_ _)m

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