そして、気になる舗装路の乗り味は……28Cタイヤのエンデュランスカーボンロード以上にコンフォート!37Cの太いタイヤが細かい振動を吸収してくれますし、長めのジオメトリーのおかげで多少気を抜いてもフラつきなくまっすぐに進んでいく印象。それが退屈かと言えばそうでもなく、バイクに費やしていた注意力を周囲に振り向けられるので、気持ちに余裕が生まれます。それが妙に心地いいんですよねえ。
RIDE3000もロードバイクの中では優しい乗り味だと思いますが、今回同じコースで乗り比べてみると、トップストーンCはさらに脚にもメンタルにも良いバイクだと感じました。グラベルレーサーとしては不本意な評価かもしれないけれど、吉尾のような“ゆるポタ系”の方にも全力でおすすめできるモデルです。
②ヒルクライム
確かに重いがギヤ比でカバー
平坦路のロングライドでは想像以上の走りを見せたトップストーンCですが、登り坂はさすがにその重さがこたえます。特に5%未満の緩やかな傾斜ではロードバイクとの違いを顕著に感じられました。
ですが、10%以上の急坂はギヤ比1未満のスーパーローギヤを活かせるので、意外となんとかなったりします。ま、どちらも苦しさはかわらないので、マシンよりもエンジンの問題なのだと思います。
③ダウンヒル
重さと安定性でヒャッハー気味
坂を登り切った後は必ず下りがあるわけで。こちらはセミディープのカーボンホイールに換装したRIDE3000よりも、重くて長くてタイヤが太いトップストーンCの方が明らかにスムーズ。ロードバイクで走り慣れた坂でも、さらに5〜10km/h速く下れます。このダウンヒルの爽快感を味わうためなら、登りの苦しさもやり過ごせる気がします。
結論
トップストーンCならグラベルバイク1台体制でもノープロブレム
坂道の登り下りの違いはスペックから想定していた範疇でしたが、総合的に考えてトップストーンCのオンロードの走りは期待以上!
もっとも、比較対象のロードバイクがカリカリのエアロフレームだったり、乗り手が40km/h巡航できちゃう剛脚さんならば、ロードバイクとはっきり差がついてしまうのかもしれませんが……まあ、そのあたりはヘタレなエンジンならではのメリットとしてポジティブに捉えることにします。
吉尾の脚力や乗り方に限って言えば、そしてトップストーンCというモデルならば、 ロードバイクを処分してグラベルバイク1台体制にしてしまっても後悔することは無さそうです。今回の比較ライドで、カスタマイズの優先順位もわかりましたので、少しずつ手を入れていきたいと思います。楽しみ!
吉尾エイチでした。m(_ _)m
コメント
ご無沙汰していたうちにグラベルバイクが増えていて驚きました!^ ^;
いいですねぇトップストーン。
ワタシは”そそられる”未舗装路があれば突っ込みたい派ですが、しかし吉尾さんも書かれていたように、実際の走行は9割がた舗装路なので、ぶっといタイヤでフロントシングルというのは現実的じゃないですし、そもそも虻蜂取らずでは楽しめないですよねぇ。
いまは28CのグラベルキングSSが履けたので、それで歯が立たなくなったら押し歩きか担ぎでいいじゃん、と割り切ってリムブレーキ仕様のまま林道や河川敷を楽しんでます。
yoshimotoya120さん
ご無沙汰してます。お元気そうで何よりです。
いろいろ理由をつけていますが……トップストーンの購入は書いたとおりの衝動買いですσ(^_^;)
ロードに較べるとゴツくて重いせいか、「乗るたびにジワジワ楽しくなる」ーそんな印象のバイクです。
舗装路でかっ飛ぶような性格のバイクじゃないですもんね。
車輪も全体的に重くなってると思いますが、外周部のタイヤの重さが巡航時の転がりの良さに貢献してる感覚はありますか?
yoshimotoya120さん
慣性という意味合いでは実感はありません。体感的には、ポジションや太タイヤの空気抵抗の影響の方が大きい気がします。
なるほどぉ、そういう感触なんですね。
アップライトなポジションだと、けっこう体が起きますしね。
参考になります!