【気になるグラベルバイク5】ウィリエールのグラベルモデルはフレセオンリーの玄人派

グラベルバイク

世界最大のグラベルレース、アンバウンド・グラベル(旧ダーティーカンザ)。そのメインとなる200マイル=320km クラスで優勝を飾ったのはイヴァール・スリック(オランダ)選手です。北米カンザス州で2006年から開催されている同大会において、初のアメリカ人外の優勝者なのだとか。

グラベルといえばアメリカ。それを覆したスリック選手のバイクがウィリエールです。正直なところ、ヨーロッパの、特にイタリアンブランドはグラベルシーンに消極的なのだと思っていましたからちょっとびっくり。当然、ウィリエールのグラベルバイクが気になってしまいます。

ウィリエールというレーシングブランド

正式なブランド名は「ウィリエール・トリエスティーナ」。創業は1906年と、1世紀以上も続くイタリアのバイクメーカー。御三家と言われるピナレロ ・コルナゴ・デローザの登場が1950年代ですからね。彼らより半世紀も前から自転車を作ってきた老舗です(ビアンキよりは若いけど)。

UCIワールドチーム「アスタナ・カザフスタン」にバイクを供給するレーシングブランドの認識はありましたが、そんなにヒストリカルなブランドだとは知りませんでした。

Wilier Japan

もともとイタリア車にはご縁を感じない(経済的に)たちなので、深く調べたこともなく。例の自転車マンガの影響で「大柄な人向けのブランドなのかな?」という誤った認識を持っていたくらい。なので、アンバウンド・グラベルでウィリエールが勝ったと聞いても「グラベルバイクなんてあったっけ?」とググり始めたほどノーマークでした。ウィリエールファンの皆様、ごめんなさい(^人^)。

ウィリエールのグラベルバイクは2モデル

改めて調べ直してみると、ウィリエールにはレーシングタイプとアドベンチャータイプ、2モデルのグラベルバイクがラインナップされているじゃないですか!しかも、カッコいい!同じグラベルでもイタリアのセンスで仕上げると、アメ車とは確かに佇まいが違いますね。

レイブSLR
勝利するためのスパルタンなグラベルバイク

アンバウンド・グラベルでスリック選手が使用したモデルがコレ。昨年秋にリリースされたばかりの最新グラベルレーサーです。フレームにはチームアスタナに供給するロードモデルZERO SLRやFILANTE SLR と同じカーボン素材”HUS-MOD”を採用し、オールロードとしても十分なポテンシャルを持つスピードタイプ。

そのぶんタイヤクリアランスは700C×40mmとグラベルバイクにしては控えめで、ストレージ用のアイレットもなし。代わりにシートポストはエアロ形状というスパルタンな仕様になっています。

日本での展開はフレームセットのみ。しかも受注発注になるので、初めての1台にはハードル高めです。気になる価格は715、000円とコンポとホイールを合わせたら100万円オーバーは確実。吉尾にとっては目の保養的なバイクですが、めっさ速いんでしょうね~。

ジェナ
オシャレなライフスタイル系グラベルバイク

もう1台のグラベルバイクは間口を広げたアドベンチャー志向。まず、最大タイヤ幅が一般的なグラベルバイク並みに太くなります。27.5インチホイールで1.95インチ幅―つまり650B ×47mmのロードプラス規格までOK。加えて、フロントフォークにはダボ穴が増設され、シートポストやシートクランプもスタンダードなタイプになっています。

ブランドサイトには「キャンプツーリングに最適」とありますが、キャンプはキャンプでもジェナのイメージはクリーンなグランピング。個人的にはとにかくフレームカラーがオシャレだと思うんです。

グラベルバイクにネイチャーカラーを採用するブランドは珍しくないけれど、直球的なアメリカンブランド(キャノンデールとか)とは明らかに趣きが異なる色味。こういうバイクをさらりと乗りこなせるセンスの良さには憧れますね。


↑PVもゆる過ぎずガチ過ぎず良い雰囲気

あと、オフィシャルサイトでは確認できませんでしたが、タトゥーアーティストによるスペシャルカラーも存在します。フレームに一本一本アートを施した「芸術作品」だけに、受注発注(しかもン十万円プラス!)になるそう。

このあたりのこだわり度合からもハイソなライフスタイル感が漂ってきます。頑張ってウィリエールを買うぞ!というより、生活全体の質が高いユーザーが結果的に選ぶブランドって感じ。クルマで言えばマセラティみたいな存在なのかしら?

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ジオメトリでも2台の違いは明確

レイブSLRとジェナのキャラクターは定量的にもずいぶん違いがあります。BBからトップチューブまでの寸法であるリーチを揃えて比べると、やはりレイブSLRの方がレーシーな前傾姿勢を意識したジオメトリ。

逆にジェナはかなりアップライトなポジションです。吉尾のキャノンデール・トップストーンカーボンの寸法を参考までに載せていますが、今やトレイル向けにカテゴライズされるトップストーンよりも、ジェナはさらにショートリーチ・ハイスタック。よりリラックスしてオフロードを楽しむモデルと言えるでしょう。

ブランドウィリエールキャノンデール
モデルレイブSLRジェナトップストーン
カーボン(2020)
サイズSSSM
ジオメトリーリーチ(BB→ヘッド)水平377372377
スタック(ヘッド→BB)垂直532556549
ヘッドチューブ長118125131
ヘッドチューブ角度7070.571.2
トレイルNANA58
シートチューブ角度74.574.373.1
チェーンステー長422423415
ホイールベース長1012NA1010
スペックコンポフレームセットフレームセットアルテグラRX
最大タイヤ幅700C×40㎜27.5in×1.95in650B×48㎜
ダボ穴数ロードバイク並
振動吸収ギミックキングピン
価格(税込・万円)71.533.034.7

吉尾エイチでした。m(_ _)m

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