年が押し詰まってくると、掃除をしなければならない気持ちにかき立てられる吉尾です。「新年というものはケガレなく迎えなければならない」という昭和生まれの刷り込みは、令和のご時世にあっても、心の奥底をザワザワと揺さぶり続けるのです(実行するかどうかは別として、アハ)。
そんな衝動を鎮めるべく、今回はロードバイクの大掃除についてまとめてみました。とはいえ、一度やりだすと止まらなくなったりしますからね、大掃除って。忙しい年の瀬にはなかなか時間が取れなかったり……そんな悩めるサイクリストの方にもおすすめできる方法を参考までに。
時短のキモは水を使わないこと
ロードバイクの掃除は、汚れ落とし(クリーンアップ)と保護・艶出し(シャインアップ)の2ステップ。これを短い時間で終わらせるためには、とにかく「濡らさない」こと。
ロードバイクの汚れを徹底的に落とすには洗剤を使った水洗いは非常に有効です。でも、水を使うと必ずセットで発生するのが 「乾燥」の時間。これをサボると、残った水分でシャインアップの仕上がりは落ちるし、なによりも、サビのリスクが激増します。
水分を吹き飛ばせるコンプレッサーをお持ち方は効率よく作業できますが、それでも「拭き取り」や「乾燥」の時間がなくなるわけではありません。なので、時短型大掃除は水を使わずキレイにする方法を考えます。今時期の屋外水洗いは寒いし、冷たいし……
水の代わりにアルコールでまるっと拭き掃除
水洗いの代わりに活躍するのが 「消毒用アルコール」。揮発性が高いので拭いたそばから乾燥していくし、大抵の汚れもサッと落ちるから、時間短縮にはぴったりのケミカルです(もちろん除菌もバッチリ!)。換気と火気に注意が必要ですが、ぬくぬくの室内で作業できますよ。
クリーンアップに使うには、拭きあとが残りにくく脱脂効果が高い「無水エタノール」がベストですけど、ちょっぴり高価なんですよ、これ。フレーム洗いにジャブジャブ使うなら「消毒用」で十分です。今まで何度もやってますが、カーボンフレームの塗装を傷めることもないようです。
大掃除の基本姿勢は「ホイールを外して裏返し」
アルコールの準備できたら、作業がやりやすいようにホイールは外しちゃいましょう。そのままだと不安定なので、フレームをひっくり返します。左右のブラケットとサドルで良い感じに自立してくれるはずです。
ロードバイクの汚れって、ほとんどが地面からの跳ね上げです。ホイールを外してひっくり返すことで、汚れやすい下回りやフレームの間にアクセスしやすくなりますよね。
外したホイールもアルコールでクリーニング。アルミはもちろん、カーボンリムへの攻撃性もありません。タイヤは乾拭きします。あと、吉尾の場合はついでに振れ取りやグリスアップのメンテナンスをやっちゃいます。
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