【ハンドル交換の位置合わせ】中心と水平と左右対象がニガテなサイクリストに贈る作業のコツ

行きつけのショップもなく、ベテランサイクリストの師匠もいない、いわゆる“ボッチ”なサイクリストは、日々のメンテからフィッティングまで全てセルフ対応。吉尾は自転車イジりが好きですし、イジるための工具を買い揃えるのはもっと好きなので、嬉々として付けたり外したりを繰り返しています。

しかし、整備士として致命的なのは自分で自分を不憫に思うほど不器用なところ。特に位置合わせが大の苦手なんです。「真ん中」とか「水平」とかを目見当でキメるセンスはゼロ。なので、複合的な位置合わせが要求されるハンドル交換にはかなり手こずりました。


↑ハンドルとSTI、絡み合う位置合わせが悩ましい……

とはいえ、さすがに5年以上もやり続けていると、自分なりの手順が固まってきましたので一度まとめておきたいと思います。同じ悩みを持つサイクリストの皆さまのお役に立てば幸いです。

ハンドルまわりの位置合わせポイント

ハンドル交換に伴うセッティングは、大きく3つの調整の作業に分かれます。

【ハンドルまわりのセッティング】
①ハンドルのセンター出し
②STIの向き
③STIの高さ

※ハンドルの上下角度は好みの問題なので割愛です

あとはシチュエーションに合わせて、調整の順番とやり方を切り替えます。

ワイヤー交換と一緒にハンドルを交換する場合

個人的にはこちらの方が作業がやりやすいので好きなんですけど、ハンドル交換って思いたった時にチョイチョイ試してみたくなるので、タイミングよく経験できたのは1・2度のみ。外したハンドルにSTIを組み付けられるので調整がしやすいんです。手順は②→③→①。

②STIの向きを並行に揃える

片方のSTIの位置を仮決めして、もう片方をそれに合わせるように調整していくとラクです。好みで角度をつける方もいるそうですが、ベーシックな「左右並行」はセッティングしやすいのでおすすめです。


↑床板の継目などを利用すると並行が出しやすい

③STIの高さを左右で揃える

ハンドルをテーブルや床に置いて、ガタつかないように微調整します。ハンドルの左右 (エンド部など)とSTIレバーの下端が4点均等に設置していたらOK。念のため水平器でチェックできるならさらに確実です。


↑ケーブルが付いていないから作業しやすい


↑仕上げは水平器。iPhoneの計測アプリも良いけれど、ハンドルに載せたまま調整できる便利さは捨てがたい


↑ハンドルの目盛りはあくまで目安。左右でズレていることも珍しくない

↑自転車にはコンビタイプが重宝しますよ

①ハンドルのセンター出し

STIがハンドルの良い位置に収まったら、いよいよステムに取り付けます。実はこのパート、なかなか見える化しにくいところなんで、最後はおのれの勘を信じることも大切です(敗れ去ることも多い)。


↑ハンドルにメジャーを当てて、だいたいのセンターを出す(基準が見つけにくいので頑張りどころです)


↑トップキャップからSTIまでの距離(←→)を左右で揃える(STIが左右対称になっていることが前提)


↑センターの目印も参考程度に。でもSTI部分の目盛りよりは信頼度高め

↑ 小型でも精度のしっかりしたものをひとつ用意しておくと安心