【リアディレイラーの変速トラブル】調整しても直らない時に試すべき6つの処方箋

自転車のメンテナンス

リアの変速がおかしくなってしまいました。フロントがアウターの時だけ、リアギアに音鳴りがでるようになってしまったのです。


↑ペダルを回すたびにがっちゃんがっちゃん盛大に鳴りよります……

ローギア側の音鳴りを解消するとハイギア側の4枚に、ハイギア側で調整すると今度はローギア側4枚が鳴りだす始末。しかも、バイクスタンド上で調整する時は問題ないけれど、実走でチェーンにトルクがかかる時だけ発生するというなんとも厄介な症状です。

リアの変速不調は、単なる調整不足が原因のことが多いので、アジャストボルトを回していけば大概は収まるもの。でも、今回ばかりはどうしても直らないので、「外科的な処置」に踏み切ることにしました。

 

リアディレイラーの変速不良が調整しても直らない時の6つの処方

上手に変速されない原因が調整不足でないとすると、思い当たるのは数ヶ月前の「立ちゴケ」と経年劣化。細かく言い換えるとこんな感じです。

A:変速に関わるパーツが、転倒の衝撃で変形したり破損したりしている
B:チェーン伸びやスプロケの磨耗、リアディレイラーのバネのヘタリ
C:ABの合併症

どれが原因でも不調を解決するためには、変速に関わるパーツの交換が必要になります。吉尾はセルフメンテナンスなので、自分なりのやり方を書いていますが、行きつけのショップがある方は迷わず持ち込んでしまいましょう。

 

①ディレーラーハンガーを交換する

「特定のギヤだけ変速が乱れる」時、真っ先にチェックしたいのがディレーラーハンガーの変形。フレームを守るために比較的柔らかい素材が使われているので、実は気づかないうちに曲がっていたりします。


↑小さなパーツだけど、曲がっていると変速が決まらないのです

 

②チェーンを交換する

経年劣化による変速不調は「チェーンの伸び」が原因になっていることも多いです。実走でトルクがかかる時だけ変速不調が発生する時は要確認。

↑チェーン伸びの「見える化」はチェーンチェッカーが便利!

>>チェーンってほんとに伸びるんだあ!ミストラルにBBBチェーンチェッカーを試す | 凪ロード

 

③スプロケットを交換する

チェーンよりも、ずっと長持ちするそうですが、スプロケットのは磨耗していきます。長年使い続けているものは、チェーンだけを交換した時に“歯飛び”を起こすこともあります。また、転倒時に当たりどころが悪いと変形してしまうこともあるようです。

>>ジンセイも自転車整備も、勉強またベンキョーだ!「歯飛び」とは…そこはかとなくイトオカシなのだ。 | 凪ロード

 

④シフトケーブルを交換する

シフトケーブルの劣化も変速を乱します。特に“ほつれ”がある場合は、早めに交換しちゃいましょう。走行中に切れてしまうと非常に危険です。

 

⑤リアディレイラーを交換する

①〜④の処方を試してみても、症状が変わらない場合には、リアディレイラーそのものが故障してしまった可能性大。認めたくはないけれど、アレコレ悩んでいても仕方がないので、セルフメンテナンス派の方はスパッと取り替えちゃいましょう。


↑この機会にパーツをグレードアップしちゃうのも良いですね(^^)

 

⑥フレームを交換する?

リアディレイラーを新品と交換してもダメならば、いよいよ「最悪の事態」を想定しなければなりません。ただ、本当にフレームが歪んでいるのかどうかは、素人では判断しづらいので、セルフメンテ派の吉尾でもバイクを見てくれるショップを探します。


↑見た目はなんともないけれど、ひょっとするとひょっとしちゃうの?(T ^ T)

コメント

  1. yoshimotoya120 より:

    原因が特定できるまでしらみ潰しに、というのもなかなか辛い作業ですねぇ。
    そして結果がRD!? まさかの結末(^_^;ゞ

    • 吉尾エイチ より:

      yoshimotoya120さん

      自分のソコツさが嫌になりそうでしたが、ピンチはチャンス!これ幸いと迷っていた新型&SSをインストールしました。結果オーライということで
      m(_ _)m

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