初めてロードバイクを購入した時、必ず揃えるオプション装備のひとつがボトルケージ。なにかと高額な自転車アクセサリーの中では、価格的に気軽に買えるものが多いのが特徴です。
それだけに、あまりこだわらない方も少なくない反面、一度気になってしまうとズブズブと沼にハマる、そんな存在なのではないでしょうか?今回はそんなボトルケージをちょっぴりマニアックな視点から眺めてみたいと思います。
同じブランド同士でも相性の良し悪しがある?
きっかけはフレームバッグの導入に合わせて、新しいボトルを買ったこと。フランスのブランド「ゼファール」のロングタイプなんですけど、ケージに収めると抜き差しできないほどキツキツなんですよね。同じゼファールのケージでも、です。
それまで愛用していたキャメルバックのポディウムチルボトルも太め。それが問題なく使えていたので、ボトルをケージと同じブランドにすればもっと良い感じになるはず……これはちょっと想定外でした。
仕方がないので、緩めなホールド感に定評のある以前使っていたボトルケージに戻しました。こちらのボトルケージも実はゼファール。ドリンクボトルとボトルケージって、たとえ同じブランドで揃えても相性が良いものとそうでないものがあるのだと知りました。
フレームとのマッチングも大切
ドリンクボトルとの相性をクリアしても、それが自分のバイクにうまく収まらなくてはもともこもありません。特に、小さめフレームやトップチューブ下にフレームバッグを使う場合は前三角のスペースが限られるので、ケージの取り付け位置とボトルの抜き方には注意が必要です。
取付け位置の自由度をチェック
一般的にボトルケージはフレームのグロメットにネジ留めするわけですが、ケージ側のネジ穴の位置はモデルによってさまざま。実際にフレームにつけてみないと、ボトルがどのあたりに収まるのかわかりません。
スペースに余裕のあるフレームなら気にしなくて済むことも、小さいフレームでギリギリの取り合いを目論んでいるなら数ミリのズレに泣くケースも。なので、個人的には取付け位置が調整できるボトルケージをおすすめしたいと思います。具体的には取付穴が縦に長いもの。
抜き方は「サイドプル」が無難
ボトルケージには一般的な「タテ入れ」タイプのほかに「ヨコ入れ」タイプがあります。さすがに真横からボトルをさせるケージはないので、実際には「ナナメ入れ」といった感じ。アーレンキーのボールヘッドのように角度がつくので、狭いスペースでもボトルの抜き差しがやりやすいのです。ただ、ほとんどのモデルが左右どちらか専用になりますので購入の際は注意が必要です
使い勝手No1のボトルケージは「ゼファール・WIIZ」
吉尾のイチオシはゼファールのサイドプルタイプ。いくつかほかのボトルケージを試したものの、結局これに戻ってしまいました。
太めのボトルでも抜き差ししやすい
ボトルをホールドするアームの弾力が程よい強さなので、太いボトルでもい具合の使用感です。
取付位置の自由度が高い
上にあげた画像のように取付穴が縦長になっているので、小さい前三角の中でやりくりしやすい。
左右切り替え型のサイドプル
2ピース構造になっているため、左右どちら用にもスイッチ可能。
リーズナブルなお値段も嬉しいけれど質感もそれなりだったり、ちょっぴり重めでデザインも万人受けするとは言い難い……。そのせいか今一つマイナーな存在ですが、小さいフレームに大容量ボトルを使うなら個人的には全力でおすすめしたいモデル。使ってみるとロングセラーである理由がわかると思いますよ!
吉尾エイチでした。m(_ _)m
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