【トレイルアドベンチャー・よこはま】みんなが気持ちいい!”フロートレイル”はハマる

MTB

以前から気になって仕方がなかった「トレイルアドベンチャー(TA)・よこはま」に行ってきました!いや、これがまた期待以上の楽しさで、めっちゃ後引く体験。「興味アリ!」という方のご参考になれば幸いです。

「TAよこはま」ってこんな場所

珍獣オカピで有名な横浜市の動物園「ズーラシア」。その隣に広がる森林を活用した”多目的フロートレイル”がトレイルアドベンチャーです。


↑真ん中の広場がスタートでありゴール。画像右手の斜面に4つのコースが広がっています

TAよこはまの特徴のひとつは、気持ちいい森を体験するツールであると同時に、森林を再生するきっかけを作る自然共生型であること。環境への負荷を最小限にとどめるため、森や山を削る人工的な加工は行わず、そこにある自然を活かして設計されているのだそうです。


↑電気は来ているけど、水道・ガスのインフラはなし!

もうひとつのポイントは「多目的トレイル」であることです。トレイルとは英語で「登山用の遊歩道」や「自然散策のコース」を指す言葉。MTBで走るだけではなく、トレイルランの練習や車椅子での散策など、より多くの方が楽しめる「トレイル遊び」を柔軟に受け入れていこう!という考え方がベースにあるようす。

つまり、サスティナブルかつユニバーサル。今風のコンセプトを遊び場として実現すると、トレイルアドベンチャーのようなスタイルになるのかもしれません。実際、さまざまな自治体からも引っ張りだこのようで、TAよこはまを皮切りにわずか2年間で4拠点に増えています。

TAよこはまのインプレは大ハナマル!

ちょっと前置きが長くなってしまいましたが、当日の感想です。吉尾のMTB経験は3年前の「やまめの学校」のみ。作られたコースを走るのも初めてでしたので、初心者レッスン付きのメニューに参加しました。

スタッフさんの好感度が高すぎる

エントランス横にあるロッジで受付からスタート。スタッフさんのフレンドリーさが素敵(しかもイケメン)で、オッサンのソロ参加につきもののアウェイ感はゼロ。


↑初心者のおっさん一人でも大丈夫!

初心者レッスンはブレーキキングとバランス感覚のドリルの後、スタッフさん(もう一人のイケメン)とコースにでて走り方をガイドしてもらえます。初トレイルの吉尾にはありがたい内容でした。その後はフリー走行になるのですが、その間も何かと声をかけてくれたり、強すぎず弱すぎない程よい具合の気遣い。こちらの質問にも丁寧に応対してくれて、コミュニケーションの満足度は非常に高いです。


↑スタッフさんから撮影の声かけも

良い意味で、ゆるい。

そういうグッドなスタッフさんが運営しているせいか、とにかく居心地が良い施設。MTBというと「エクストリームなうぇい系」のノリを覚悟していましたが全くの取り越し苦労でした。「ゆるっと楽しむ」がモットーの当ブログとは相性良さそう!


↑ルールはあるけど一般常識の範疇

最近、利用規約を変更して未就学の子供たちまで受け入れるようになったことも大きいのかもしれません。キックバイクやちっさい自転車を一生懸命漕いでいるチビちゃんたちを見ていると、やっぱりほっこりしますね。マイバイクを持ち込んでいる”本職”の方も、ここでは安全第一でゆとりを持った楽しみ方をされているようでした。


↑小ワザの効いたエクステリアもいい味だしてます

手ブラでいろいろな楽しみ方を試せる

TAよこはまの利用者は持ち込み4割、レンタル6割くらいなのだそうです。バイクはもちろん、ヘルメットなど周辺アイテムもあわせてまるっと一式レンタルできるから、カラダひとつでMTBデビューできちゃう!


↑手前が電動バイク。早足くらいのスピードでトコトコ走ります。

レンタルバイクのラインナップも、MTBや電動アシストのe-bike、なんなら漕がない電動バイクも選べます。チビちゃん用のキックバイクもあるので、年代や脚力の違いを越えてみんなが気軽にトレイル遊びを楽しめるよう配慮されています。


↑パンプトラック用のBMXまで無料で借りられる!

初心者が本当に楽しめる間口の広さ

アウトドアのハードルのひとつは機材を揃えなければならないことだと言われています。吉尾のようにギア好きタイプならそれも楽しい(というより目的)のですけど、まずは「サクッと体験してみたい」というニーズが強いのだとか。その点、トレイルアドベンチャーは機材のハードルを徹底的に下げつつ、のんびりムードをキープ。子供から大人までビギナーがいつでもリラックスして楽しめる「場づくり」をしているように感じました。


↑隣接する”フィールドアスレチックのすごい版”との相乗効果もありそう

スポーツ施設はどうしても競技志向に寄っていく傾向がある中、2年経っても「初心者向け」を貫き続けるトレイルアドベンチャーは稀有な存在。スポーツ自転車を文化として根付かせていくためには、こういう間口をガバッと広げたアプローチこそが必要なのでしょう。

フロートレイルのピュアな気持ちよさは麻薬的

初心者の吉尾がコースについて語るのは10年早いとは思うのですが、ひとつだけお伝えしたい……「フロートレイルってめっちゃ楽しい!」。


↑コースは全4コース。1時間走り回って7kmの行程でした

フロー(=流れる)トレイルとは、チャレンジングなMTBコースとは対極にある概念なんだそうです。直滑降や飛び降りるような段差は設けず、スピードが出すぎないように緩い傾斜とウネウネとしたカーブを織り交ぜたレイアウトが特徴なのだそうです。ビギナーもベテランもみんながダウンヒルの爽快感を楽しめるユニバーサル志向のコースといったところでしょうか。


↑上級とされるレッドトレイルでさえ楽しすぎて困まるほど

TAよこはまのトレイルも、まったく初めての方でも(子供でも)自分のペースで走れるようになっています。軽めコブやヘアピンカーブなど初心者にとっては十分スリリングな体験ができますし、登り坂もあるけれど、小学生でもクリアできるレベル。下りを楽しむために登りでヒィヒィ言わされることもありません。バイクと一体になって流れていく感覚だけを純粋に味わえる、”いいとこ取り”のアクティビティでした。

吉尾は幸福物質が脳内に噴出しすぎたようで、そのあとの数日間は「トレイル・ロス」に悩まされちゃったほど。長野県の白馬岩岳にあるという7kmのコースなんて走ったら最後、現実世界に帰ってこれなくなりそう↓

Just a moment...

あと、歩行者がいないという安心感も楽しさの濃度をググッとアップしてくれるポイント。普通の山道ではハイカーさんたちへの配慮や事故防止の緊張感がどうしてもつきまといますが、クローズドコースならライドだけにひたすら没頭できます。まさに”フロー状態”というか、ただひたすらに気持ちいい!ここは、おすすめです‼︎

吉尾エイチでした。m(_ _)m

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