【22年度版・注目のスマートローラー】ハイエンドかエントリーか選ぶならどちらがおすすめ?

スマートローラー

世の中の大半が停滞したコロナ禍にあって、一気に市場を拡大した感のあるインドアトレーニング市場。吉尾もまさにその一人で、今年の初めにまんまとスマートローラーを手に入れてしまったクチです。

未だ油断できない状況ではありますが、もともと密を避けて楽しめるのがスポーツ自転車の良いところ。SNSのタイムラインを眺めていても、最近は外ライドを楽しむサイクリストさんがぐっと増えてきました。その裏返しで、オンライントレーニングを提供する企業が絶好調だった売上見通しを大幅に引き下げるなど、”イエナカブーム”は下火になりつつあるようです。

ペロトン株急落、売上高見通し大幅引き下げで-新型コロナ需要が後退
ホームフィットネス事業を展開するペロトン・インタラクティブは、通期売上高見通しを最大10億ドル(約1140億円)引き下げたほか、加入者と利益率の予想も下方修正した。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)後の経済への適応に苦戦していることが浮き彫りになった。

そんなダウントレンドの中でも、果敢に攻める2ブランドがスマートローラーのニューモデルをリリース。一見、真逆に見える2モデルですが、よくよく考えてみるとどちらも同じコンセプトのように思えるところもあって……。それが興味深かったので、記事として取り上げてみることにしました。

ミノウラ・「神楽LSF-9300 」
“いいとこ取り”でハイエンドをリーズナブルに

海外ブランドが優勢のスマートローラー市場で独り気を吐く国産メーカーのミノウラは、あえてのハイエンドモデルを投入。そのコンセプトは「さらなる実走感の追求」です。

コースの勾配に合わせて自動的に負荷が変化するスマートローラーは、従来型にはないリアルな走行感で人気を博しました。でも、主流のダイレクトドライブ式はリアがガッチリ固定されてしまうために、3本ローラーよりも実走感に乏しいところが弱みでもありました。

各社なりのやり方で、それをヘッジするアイテムを揃えていますが、スペースを取りすぎたり、高価すぎたり、アプリが限定されていたりで、購買意欲を掻き立てられるまでには至りません。個人的にはスマートローラーだけでも十分楽しめているので。

↑ サリスはローラーを載せたボードがペダリングの体重移動にあわせて可動する

↑ワフーはフロントユニットが勾配に追随

↑エリートはZWIFT内のアバターにバイクのハンドル操作をリンク

しかし、この「神楽LSF-9300」は後発モデルだけに良いところを突いてきます。静音性に定評があるLSD-9200のユニットにスプリングを組み込み、クランクを回した際のバイクの傾きを再現して実走感をアップ。

さらに注目すべきは、他のブランドではオプションとなるフロント用スタンドをデフォルトで組み合わせた前後固定型に進化した点です。ただし、使っているパーツはハイブリッドローラーと言われるモデルの前半分だったりします。

↑こちらのフロント3脚をベースにしているように見えます

つまり、ニューモデルとは言っても「神楽LSF- 9300」は既存モデルのいいとこ取りに新機能を上乗せした発展型。その分コストが抑えられています。各社のフラッグシップモデル本体と体感オプションの合計金額で考えたら、約17万円のプライスは手が届きやすい設定ではないでしょうか?

前輪用の3脚にもニーズがありそう

全くピンポイントな希望ですけど、前輪用の3脚だけを別売りしてもらえるとさらに嬉しい!つけ外しが億劫になり、旧いバイクをローラー専用にしている方も少なくないはず。人間ラクすることを覚えると、さらに手間を省きたくなるもの。前後固定スタイルにしてしまえば、フロントタイヤに空気を補充する手間も省けます。

吉尾の場合はいかんせん見た目がアレなので、もう少しかっちょ良くしたいのです。ミノウラの3脚は電子的な連携が必要ないからブランドを問わず使えるはず。意外とニーズはあると思うんですよね。ミノウラさんよろしくお願いします!m(_ _)m


↑接続部分は衝撃を和らげるエラストマー入りでフォークに優しい(画像は3本ローラー用の旧モデル)

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