昨年末からスマートローラーを導入して、あっという間に3ヵ月が経ちました。ストイック過ぎて「乗れるバイクスタンド」と化してしまったクラシックローラーとは違って、スマートローラーなら“ヌルくユルく”がモットーの吉尾でもインドアライドが続けられています。
「外ライドの代替品」や「トレーニングマシン」としての存在を超えて、ロードバイクに新たな楽しみ方をプラスしてくれるスマートローラー。今回はその魅力をヌルユル視点でまとめてみたいと思います。
スマートローラーの5つの魅力
インドアローラー=ガチ勢……クラシックローラーを買う前も買った後も、吉尾のイメージは変わりませんでした。このストイックさは「レースに勝つ!」とかしっかりとした目的がない人にはツラいな、と。でもそこに「スマート機能」が加わるだけで、インドアライドは一気に親しみやすいものになります。
魅力その①
リアルなバーチャルライドが楽しめる
スマートローラーの「スマート」は「賢い」の意味。何が賢いのかといえば、吉尾的にはその再現度を全面的に支持します。外ライドの際に目にするサイコンデータとアプリに表示される数値がほぼ同じなんですね。よく走るルートの斜度はだいたい頭に入っているから、「今はあの坂を登っている感じかな」なんて考えながらクランクを回しています。
そのためのキカイなんだから当たり前なんでしょうけど、この手のガジェットは使ってみるとガッカリ……なんてことも少なくないので、実のところ、ここまで正確に再現してくれるとは思っていませんでした。
魅力その②
単調さを感じにくい多彩なコース
スマートローラーはインドアライドアプリに接続して使います。これがまたよくできていて、飽きやすいインドアライドを盛り上げる工夫が満載。有名なZWIFTを例にとると、ルートを76種類から選べたり、走る距離が伸びるほど自分のアバターをカスタマイズできるようになったり……あと、個人的に地味に心地良いと感じるのが、ライトなコミュニケーション。
コース上でたまたま出会ったもの同士で合図を交わしたり、それをきっかけにフォローしあったり……。直接のやりとりまではしないけれど、世界中のサイクリストと繋がっている感があって好きです。引きこもりがちな緊急事態宣言中は気分が下がるので、「RIDE ON!」で元気をもらったりしてました。
あと。たいがいのスマートローラーは複数のライドアプリをサポートしているところも、三日坊主になりにくいポイント。ZWIFTは優秀だと思うけど、CGの世界ばかりだとやっぱり飽きてきます。そんな時には実写版のアプリが良いスパイスになります。おいそれといけない場所でも、スマホをタップするだけでひとっ飛び!遠征の下調べにも便利だと思います。
魅力その③
外ライドがもっと楽しくなる
自分の部屋よりもリアルライドの方が楽しいよね、と改めて実感するのはもちろんなのですが、他にも理由があります。それは効率の良さ。インドアライドには信号がありませんから、30kmでも100 kmでもずーっと漕ぎっぱなし……ライドがノンストップになるだけでこんなに辛くなるとは考えたこともなかったです。
で、何が言いたいかというと、同じ1時間走るのでも、外ライドに比べてインドアライドの方が負荷が高いってこと。加えて、まわりのクルマや歩行者、そして落車にすら気をつけなくても良いのでクランクを回すことだけに集中できます。吉尾の体感的には、ことさらに追い込んだ乗り方をしなくても、乗ってさえいれば走力がじわじわと上がっていくイメージ。
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