ロードバイクに乗り始めてから7年目。知識や装備に関してだけは、初心者を卒業できたのではないかと思っています(技術やスピードはまだまだ)。でも、いまだに不思議に思う”ならでは”の常識もあって、自転車シュミに興味が尽きることはありません。今回はそんな「?」のひとつ、「グローブ」について。
ショートフィンガーグローブって危なくないっスか?
ロードバイク用のグローブのスタンダードといえば「ショートフィンガー(指貫タイプ)」。冬は防寒のために長指タイプに替えるけれど、できる限り指貫グローブを使い続ける方がほとんどのはず。
自転車界隈に首まで浸かると違和感はないのですが、世の中を見渡してみると、それってかなり独特な風習だったりします。グローブを使うスポーツはあっても長指ばかりだし、乗り物という観点でも、同じく2輪で公道を走るオートバイの作法は自転車とは真逆。指貫グローブ派はかなりのマイノリティです。
なんで自転車だけそうなのか?改めて調べてみると、ショートフィンガーグローブは「手の保護と操作性」の妥協点を探った結果のようです。落車時のケガを防ぐためなら露出させないフルフィンガータイプの方が安全に決まっていますが、シフトやブレーキの微妙なコントロールには素手の感覚が大切、ということ。
ただですよ。ロードバイクって、オートバイに引けを取らないスピードも出せるわけで。特に事故の経験がある身からすると、指貫グローブはちょっと怖かったりもします。それでも今までは「郷に入らば」で愛用していましたが(安いし、カッコいいし!)、グラベルバイクに乗り換えたことをきっかけに、安全性重視の「長指グローブ派」に転向することにしました。
長指グローブは操作性が悪いのか?
一方で、「安全性アップと言っても、レバー操作がおぼつかなくなるなら、逆に事故のリスクが高まるのでは?」そんな心配もチラリ。そこで今回は吉尾の私物を例に長指グローブの操作性やデメリットについて確かめてみましょう。
ピッタリサイズなら、むしろ快適
長指グローブが敬遠される理由のひとつは、サイズ選びがシビアになるからではないでしょうか?ショートフィンガーなら「手囲い」がマッチすればまず大丈夫ですが、長指タイプはそれに加えて指の長さが加わります。
グローブの指が長過ぎると指先が余ってしまって、まさにレバー操作がやりにくくなります(冬用グローブに多く発生する現象)し、タイト過ぎると痛みや痺れにつながります。ただし、ちょうど良いピッタリサイズの長指グローブなら汗で滑りにくくなる分、レバー操作はむしろ快適。
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