【セライタリア・X-LRの300kmインプレ】硬いけど乗りやすい?ツンデレ系オンオフ両用サドル

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グラベルバイクのサドルを交換しましたので、恒例の300km走ってみたレビューをお送りします。

愛車であるキャノンデール・トップストーンカーボンのデフォルトサドルは同じグループのブランド「ファブリック」のスクープ。評判どおり、クッションの座り心地はかなり良いのだけれど、吉尾にとってはアンマッチなサドル。長すぎるし、前に出せないし、腰の位置を変えにくい……


↑お尻との相性は「悪い人じゃないんだけどね〜」という感じ

そこで今回も困った時のセライタリア頼み。「SP-01」というロードサドルが劇的に良かったので、グラベルバイクにもセライタリアのラインナップから「X-LR」というモデルを選んでみました。

セライタリア・X-LRサドル3つの意外性

X-LRはセライタリアのロングセラーロードサドル「SLR」のオフロード版という位置づけ。SLRといえばプロも愛用するレーシングサドルですから、X-LRにもスパルタンなイメージがあります。

↑ちょっぴり頑張ってチタンレールモデルを購入

実際手に取ってみた印象は「硬い」の一言。クッションは決して厚いほうではないですし、何よりもしならない。少なくとも自分史上”最硬”であることは間違いないです。

これまでソフトなエンデュランス系サドルばかりを使ってきたから、手に入れた当初は「やっちまった感」満載でしたが、乗ってみるとこれがまた意外な展開に……。

①意外とポジションが取りやすい

ポイントのひとつ目はフレキシブルさ。サドルセッティングの幅が広いうえに、着座位置もかなりフリーダム。

腰の位置を変えやすい

フラット座面ですから当たり前といえば当たり前なのですが、X-LRはほかのサドルとはひと味違います。ノーズ部分のクッションが柔らかいんです。


↑目立たない工夫ですが使ってみると違いは明らか

登坂で前乗りしたいけどサドルが「刺さる」ので困っている、という方には想像以上の効果を実感できるはず。

着座位置がわかりやすい

フラットサドルは腰を動かしやすい反面、「一番グッとくるポイント」がわからなくなってしまうことがあります。


↑ほんのりウェイブがイイんです!

ですが、X-LRにはうっすらとくぼみがあるので大丈夫。ここにおしりを合わせると明らかに脚を回しやすくなるんですね。持ち主を「スウィートスポット難民」にしない安心設計がうれしい。


↑同じセライタリアの「SP-01」にも同様の工夫があります

サドルを前に出しやすい

吉尾のグラベルバイクはシートポストが寝ているため、サドルからハンドルまでがやや長めなんです。

なので、サドルをなるべく前に出したいのですが、サドルレールが前進しているサドルではポジションが作れません。一方で、首尾よくサドルを前にだせたとしても、座面が長いと信号待ちで腰の逃げ場がなくなるし。


↑セットバックありのシートポストでもなんとかポジションが作れました

そんな相反するモンダイをちょうどよく解決してくれたのもこのサドル。後退したレールとレギュラーサドルとショートサドルの中間的な座面のおかげで、ポジション調整の幅が広いことが特徴です。

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