【滑り止めソックスのススメ】くたびれてきたビンディングシューズの甲が痛むなら試してみたい、たったひとつのこと

ロードバイクのウェア

 
最近、足の甲の痛みが再発してきました。愛用しているボントレガーのエントリーモデル「サーキット」。


↑おろしたてのピカピカシューズも……

買った当時は足にぴったりフィットして非常に快適だったのですが、2年も経つと、さすがにアッパーがくたびれてきて、シューズの中で足が泳ぐようになってきます。それを防ぐためにBOAを締め込むと、足の甲が痺れてしまうのです。幅が合わないシマノのシューズを履いていた当時と、同じ悩みが復活してしまいました。


↑2年も履き続けるとヘタれてきます

>>【ビンディングシューズの選び方】履き心地にストレスを感じたら、シューズのブランドを替えるが吉、かも。 | 凪ロード
 

合皮のシューズは作った直後から劣化が始まる

ビンディングシューズのほとんどは、アッパーの素材に合成皮革が使われています。そして、アッパーに樹脂で固めたヒールカップを仕込み、ナイロンやカーボンのソールを接着して作られます。

実はこの合成皮革、経年劣化が避けられないものなのです。合皮の材料であるポリ塩化ビニル (PV)やポリウレタン(PU)は「加水分解」と呼ばれる化学変化を起こします。

それはある日突然発生するのではなく、空気中の水分と反応しながらだんだんと劣化が進み、変色やベタつき、ひび割れといったトラブルとなって現れます。私たちの周りには、水分ゼロの空気はありません。つまり、合皮は作ったそばから傷み始める素材といえます。


↑カカトの「開き」も足が泳ぐ原因のひとつ

あと、もうひとつの劣化の原因は「脱ぎ履き」です。どんなに気をつけて扱っていても、シューズに足を出し入れする際にヒールカップを変形させる力が掛かります。加水分解で素材自体が弱っていくうえに、脱ぎ履きとストラップやBOAの締め付けによって、合皮の靴はじわじわと“崩れて”いくのです。

だからといって、合皮がダメだと言いたいではありません。軽量で安価、手入れが簡単というメリットがあるからです。個人的にはむしろ、ビンディングシューズの素材は合皮の方がベターだと思っているくらい。ただ、合皮のシューズには“賞味期限”が存在する、ということを言いたかっただけです。


↑ナイロンのソールはまだまだイケるので捨てるのは忍びない

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