【CHROMEのSPDシューズ】KRUSK AWプロで300km走ったインプレ

ロードバイクのシューズ&ペダル

CHROME INDUSTRIES JAPANさんからモニターでいただいたSPDシューズ。前回のインプレはPRということでアウトソールにフォーカスした内容をお届けしましたが、今回は全般的な使用感を吉尾の個人的な視点で語ってみたいと思います。たまたま「ジロ・プライベーター」も愛用しているので、シューレースタイプのSPDシューズ同士を比較しながら書いてみますね。

CHROMEシューズのサイズ感

KRUSK(クルスク)AWプロに限らず、CHROMEのシューズはサイズ選びにポイントがあります。少し大きめのつくりなので、オフィシャルサイトに書いてあるとおり、普段履きよりもハーフサイズ小さめがおすすめ。


↑ CHROMEの7インチ(25cm)の方がジロの41(26cm)より大きく見えますね

実際、どちらのシューズも履き心地はジャスト。吉尾の足は幅がやや細めなので、ゆったりめで履きたい場合はサイズを落とさない方が良さそうです。

クルスク AWプロの特徴

ひと言にまとめると「スニーカーにしか見えないクリート付きサイクルシューズ」。ジャージにレーパンを好まないカジュアル志向のサイクリストにピッタリくるデザインです。決して見かけ倒しというワケではなく、ペダリングをしっかり考えた構造になっているところは、さすが機能にこだわるCHROMEらしいシューズ。

goodなポイント

①カッコ良い

CHROMEのプロダクトを選ぶ理由はズバリこれ。ウエアをカジュアルにまとめるなら、一般的なサイクルシューズはアンマッチ。まさに「おしゃれは足元から」ですよね。


↑反射素材を使ったシューレースがアクセント

②履き心地が良い

一見、帆布のように見えるアッパーですが、実はハイドロフォビックナイロンという特殊な素材。外からの塵や水が侵入しづらく、速乾性と通気性に優れています。暑い季節のライドでも蒸れにくいうえ、インソールのクッションが秀逸。クラシックなルックスとは裏腹にストレスのない足入れが心地よい。


↑インソールもパナレーサーとのコラボデザイン

③タフなアウトソール

ゴムのエキスパートであるパナレーサーがゼロから開発したノンスリップソールが一番のウリ。グリップ力と相反する耐摩耗性を高次元で両立した画期的な素材なのだとか。

④キチンと踏める

「プロ」の名前が付くモデルがSPD仕様の証。ノーマルモデルにはないプレートソールを加えて、ペダルへのパワー伝達が強化されています。プライベーターと比べても遜色ない踏み心地。

no goodなポイント

①重い

メリットの裏返しになりますが、バルカナイズ製法のシューズは基本的重くなります。しかもソールを作り込んだうえのクリップレス仕様ですから軽量化につながる要素がありません。重量はジロの1.5倍程度にもなります。


↑プライベーターも軽くはないけどね

②クリートが突き出る

個人的にここだけは馴染めませんでした。クリートをつけてSPDシューズとして使う際は正直歩きたくありません。アウトソールからの突き出しが強いのでガリガリと音はすごいし、せっかくのノンストップソールなのに、かえって滑りやすくなっちゃう。クリートは半日でキズだらけになりました。


↑薄めと言われるクラブラのクリートでもこの有様

③意外と歩きにくい

ペダリング効率とのトレードオフで、ソールが硬くて意外と曲がりにくい。ルックス的にはもう少し歩きやすさに振って欲しかったです。


↑ソールの反りは今ひとつ

CHROMEのシューズはノーマルソールがおすすめ

あくまでも個人的な好みですが、SPDシューズのメリットは漕ぎやすさと歩きやすさのバランスにあると考えています。そういった意味では、CHROME以外の選択肢もあるのではないかと思います。むしろ、歩きやすさを重視したノーマルソールこそCHROMEシューズの真骨頂なのではないかと。

クリートなしでもガチで滑らないアウトソールの実力は身をもって体験済みですし、プレートソールが使われていないので歩きやすいはず。せっかくのパナレーサーコラボを最大限活かしきるのはノーマルソールモデルなのではないでしょうか?

吉尾エイチでした。m(_ _)m

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