【ビンディングシューズの選び方2021年版:買い方編】元シューズバイヤーがこだわる7つの基本と「買ってはイケない靴」

ロードバイクのシューズ&ペダル

ビンディングシューズをお使いの皆さま、履き心地はいかがでしょうか?検索でこの記事にいらしてくれたサイクリストさんは、おそらく何らかの悩みを抱えていらっしゃるか、初めてのビンディングシューズを買うためにいろいろと情報を集めている方なのだと思います。

スポーツバイク専用のビンディングシューズはかなり特殊な用途の靴ですが、中に収まる足のカタチは歩く時と大きく変わるわけではありません(当たり前ですが)。なので、その選び方も基本的なところは普段履きと同じだと吉尾は考えています。


↑ペダルを回す靴も歩くための靴もフィッティングの基本は同じ

実際、自分で購入した4足のビンディングシューズのうち、まったくダメだった2足はサイズと足型のアンマッチが原因。逆に、長く履き続けられたモデルは、サイジングとフィッティングをしっかり行ったものでした(内容は普通のシューズを買う時と同じでした)。

そんな実体験に加えて、約10年間シューズのバイヤーをやっていた時に学んだ知識と接客販売の経験を活かして、「自分の足型にマッチしたビンディングシューズ」を選ぶポイントを2回に分けてまとめます。今回は買い方のキホンと買ってはいけない靴の見分け方です。

ここまで読んでいただいたあなたが、もし、ビンディングシューズ選びで悩んでいらっしゃるなら、少しでもその解決のお手伝いになれば幸いです。

ビンディングシューズを買う時に「これだけは押さえておきたい」7つの基本

バイヤーと言ってもスポーツシューズではなく実は婦人靴専門。ハイヒールなど自分が履けない特殊な靴を売るために、作り方からフィッティングのセオリーまでずいぶんと取材を重ねてきました。自分が受けたプロショップの接客内容から、婦人靴のナレッジはビンディングシューズ選びにも使えると感じました。

①性能よりも、まずはサイジング

今回の記事では、自転車メディアで取り上げらるようなシューズの性能や後調整(カント角とか)には一切触れません。

どんな高性能なモデルでもサイズと足型が合わなければ履いていられませんし、調整はサイズが合っていることを前提に行うカスタマイズ。 基本の「き」は自分の足にあったブランドとサイズを見つけることです。

②今の靴の悩みを整理しておく

もし、今のビンディングシューズの履き心地に違和感を感じているなら、気になるところをまとめておきましょう。

お店でフィッティングを受ける際、自分の足によりマッチしたシューズをおすすめしてもらえる確率がアップしますし、ここだけは譲れないという「フィッティングの軸」が決まります。

③試履きした現物を買おう

シューズは必ずお店で試履きしましょう。吉尾は価格につられて通販を利用してまんまと失敗してしまいました……。展示品で試履きをして新品の在庫を出してもらった場合も同様です。

シューズの履き心地はミリ単位で変わりますが、同じモデルの同じサイズでも、製造の過程で個体差出る場合があります。なので、実際に履き心地を確かめた「その商品」を購入しましょう。

④いろいろなブランドを揃えている店で買おう

バイクであれば、自分のお気に入りのブランドのオンリーショップで買うのは大いにアリ。専門店ならではのディープな知識とサービスを受けられるからです。

でも、アイテムがシューズとなると話は別。どんなに愛しているブランドであっても、自分の足型に合わなければ幸せにはなれないからです。


↑靴のカタチを決めるラスト。昔は木製だったので木型とも呼ばれます

ビンディングシューズも含めて、靴には原型となるラスト(木型)があります。そして、そのラストはブランドによって(もしくはモデルごとに)特徴があり、まずは自分の足型と相性の良いブランドを見つけることが靴選びの第一歩だと吉尾は考えます。


↑同じ41サイズでも、シマノ(左)とボントレガーでは長さも足先のカタチも全然違います

また、ラストの造形はメーカーによって大体の傾向(細めとか広めとか)はあるものの、モデルごとに別のラストが使われていることも珍しくありません。なので、初めて買うにせよ、買い替えるにせよ、できるだけ多くのブランドとモデルを試せるお店に行くことを強くおすすめします。


↑ジロのシューズはモデルごとにラストを調整しているそうですよ

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