②舗装路重視なら軽さとケージ付き
オンロードでの快適さを求めるなら軽量で踏みやすいタイプを選びたい。最近はSPDシューズでロードバイクに乗る方が増えてきたせいか、3つ穴クリートペダルのような踏面を持つ「速そうな」モデルも登場。
クランクブラザーズ・キャンディ1
ローディにも愛用者が多いクランクブラザーズ・キャンディ1ペダル。そこそこの踏面を確保しながらも、樹脂ボディで軽量化しているところが人気の理由でしょう。ペダルを拾いやすそうな4面キャッチもグッドです!
タイム・シクロ2
昨年リリースされた「グラベル用」ペダルですが、ローディにも受け入れやすいディテールが特徴。対応クリートはタイムの2つ穴タイプ”ATAC “です。キャッチは1面ながら、タイムのロードペダルで定評がある「I-clic(アイクリック)」採用しているのでつけ外し自体は楽ちんなのだとか。さらに、エントリーグレードの「2」でも両足で約300gと軽さにも拘っているところもロードペダルっぽい。
MTBペダルって堅牢性を重視するので、重量と価格のバランスがロードバイクと真逆で戸惑うこともあるけど、シクロシリーズはローディにもわかりやすいグレードディング。さらに軽量なトップグレードはお約束のカーボンボディです。
③ペダルを拾いやすいマルチキャッチ
SPDペダルならではの機能として、個人的に見逃せないポイントがここ。クリートを接続するビンディングが複数付いているから、青信号で発進する際の「ハマらない」ストレスをサクッと解決してくれそう。
シマノ・PD-M520
SPDペダルといえばこんなスタイルを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?個人的にはもっともスタンダードなSPDペダルだと思います。
2面キャッチだからロードペダルのようにペダルの裏表を気にする必要はありません。バンと真上から足を踏みつけるだけで接続OK。ケージ付きほどではないけれど、ある程度の踏みやすさも確保したバランス型のペダルです。
クランクブラザーズ・エッグビーター1
シマノのキャッチが2面なら、クランクブラザーズはその倍の4面!さらにハメやすいペダル。オフロードでのドロ詰まりを徹底的に排除したメカメカしいデザインがカッコ良いですね。その反面シューズの接地感が弱くなるため、人によっては馴染めない場合もあるみたいですね。
④ Qファクターを狭める
MTB発祥のSPDペダルは、ゴツいシューズとのマッチングやスタンディングの安定感を重視しているため、ロードペダルよりもスピンドルが長め。ですが、ただでさえワイドなグラベルバイクのクランク幅(Qファクター)をこれ以上広げたくはないので、ペダルのスピンドル(軸)はできるだけ短くしたいんですよね。
ディズナ・クロス 48ペダル
ロードバイクでも愛用していたディズナの48ペダルには、両面SPDタイプもラインナップ。スピンドルは48ミリですから、標準的なSPDペダルよりも7ミリ程度Qファクターを狭くできます。でも、選んだシューズがゴツいので、スピンドルが短いと内側を擦ってしまうかも。
⑤ シューズをリリースしやすい
SPDペダルを調べていくうちに、片面フラットペダル以外でも落車対策ができることに気がつきました。要は、コケそうになった時にパッと足が外せれば良いわけですから。
ペダル側で言えば、キャッチのテンションを調整できる機能やシマノが「ライトアクション」と呼んでいる弱めのスプリング仕様。クリート側で言えば、クランクブラザーズの「イージーリリース」とかシマノの「マルチリリースクリート」。うん、フラペじゃなくても良いかもしれません。
価格とスペックのベストバランスはクランクブラザーズ・キャンディ1か?
で、①〜⑤のポイントをまとめた表がこちら。
ブランド | シマノ | クランクブラザーズ | タイム | KCNC | ディズナ | |||
モデル | PD-EH500 | PD-M520 | ダブルショット2 | キャンディ1 | エッグビーター1 | シクロ2 | クリップレス | クロス48 |
ケージ付き | 片面フラット | ― | 片面フラット | 〇 | ― | 〇 | 片面フラット | ― |
キャッチしやすさ | ― | 2面キャッチ | ― | 4面キャッチ | 4面キャッチ | i-clic | ― | 2面キャッチ |
外しやすさ | ライトアクション | テンション調整 | △ | イージーリリース | △ | i-clic | △ | テンション調整 |
スピンドル長 | N/A | N/A | 52mm | 52mm | 52mm | 53mm | N/A | 48mm |
重量(ペア) | 383g | 380g | 395ℊ | 294g | 290g | 292g | 330g | 283g |
価格(税込)※ | 9400円 | 4600円 | 10500円 | 6400円 | 6400円 | 9400円 | 9700円 | 7800円 |
※楽天調べ、△別売クリートで対応
最後まで迷ったのがキャンディ1とシクロ2。どちらも軽量で踏みやすく、そして外しやすそう……。シクロ2のデザインにはかなり心を惹かれましたが、ペダルの拾いやすさを考えると「やっぱり、1 面より4面だよね」。しかもお値頃。ということで、初めてのグラベルペダルはクランクブラザーズ・キャンディ1 を試してみることにします!
吉尾エイチでした。m(_ _)m
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