ロードバイクがフレーム割れで修理中のため、休日の移動手段がクルマ 100%になりました。
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車道最弱の乗物から最強の存在へ一気にシフトしたわけですが、こんな時こそ自転車乗りの視点から、改めてクルマの安全運転のポイントを考えてみたいと思います。
自転車乗りはクルマに追い越されるのも、横をすり抜けるのもコワい
車道を走る自転車にとって、一番緊張する瞬間はクルマとのエンゲージ。つまり追い越される時とクルマの横を通り抜ける時です。追い越される場合は、ドライバーが自転車を視認しやすいので、右車線や対向車の状況に合わせてスペースを確保しながら追いこすことができます。自転車の車道走行が浸透してきたせいか、以前に比べるとギリギリのところ抜いていくクルマは少なくなったように思います。
一方で、停まっているクルマの横をすり抜ける時は急にドアが開くのではないかと、結構ドキドキします。ドア一枚分以上のマージンを取れる時は良いのですが、信号待ちの車列の左側を進む際は、車内の動きが読みづらいので、徐行していてもナーバスになります。
ドライバーがうっかりしがちな降車時のドア開け
実際、駐停車するクルマのドアが突然開いて、走行中の自転車が衝突するという事故が起こります。このような事故は「dooring(ドアリング)」と呼ばれ、自転車側で避けることが難しいケースです。
クルマから降りる時は、ドライバーも走行時より気持ちが緩んでいることが多いから、後方確認を忘れてドアを開けてしまうことも、ままあること。クルマの運転をしない同乗者ならなおさらで、いきなりガバッと開いたドアに、逃げ場のない車道の左側を走行する自転車はどうすることもできません。
後続車に優しいドア開け“ダッチリーチ”
そんなドアリング事故を激減させたのが自転車大国のオランダ。簡単で誰でもできる秀逸なクルマのドアの開け方が実践導入されているそうです。その名も「Dutch Reach(ダッチリーチ)」。
要は、ドアと反対側の腕を使うことで、開き度合いを制限してしまおう、という至極合理的なハウツー。この方法ならば自転車に限らず、すべての後続車へのドア開け予告と後方確認がワンアクションで完了しちゃうワケなので、ドライバーだけでなく同乗者も身につけておきたい“降車のお作法”です。
“ダッチリーチ”を習慣化するたったひとつのポイント
ちなみに吉尾が教習所で習った降車時のドアの開け方は、
自動車から降りるためドアを開けるときは、まず少し開けて一度止め、安全を確かめる。
というもの。ドアの動きはダッチリーチと同様ですが、どうしても「ドア側の腕」で開けるクセがついていると思います。ダッチリーチのキモは敢えて開けにくい「ドアと反対側の腕」を使うことですから、染み付いたラクな動作を切り替えるのは、口でいうほどかんたんではありませんよね。
そこで考えたのが「シートベルトのリリースボタンを押し込んだ手でドアを開ける」アクション。ほとんどのクルマは、シートベルトのバックルがドアと反対側についています。そして、クルマを降りるには必ずシートベルトをはずなくてはなりませんし、リリースボタンを押し込むのはバックル側の手のはず。
この一連の動作を関連づけてやるようにすれば、習慣化しやすいのではないでしょうか?吉尾もロードバイクが修理から戻ってくるまでに必ずモノにしたいと思っています。
吉尾エイチでした。m(_ _)m
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