au自転車保険でおなじみ、KDDIさんが自転車に関する意識調査の結果を発表してくれました。詳しい内容はKDDIさんのサイトにお任せするとして、個人的に気になったところをピックアップしてみたいと思います。
<参考サイト>
KDDIニュースリリース
◆自転車事故の相手はクルマが圧倒的多数!
自転車が事故にあった対象はクルマがダントツで多く、自転車同士や対歩行者に比べると2倍以上の危険度。また、「事故にあいそうになった」つまりは「ヒヤリハット」の経験よりも事故の経験の方が上回っているのも特徴ですね。
<出典元>
KDDIニュースリリース
自転車同士や対歩行者のケースは事故よりも「ヒヤリハット」が多い。この差について、個人的に思うのは「スピードの違い」です。自転車や歩行ならば時速4~40kmの世界ですが、クルマ相手は時速40~60kmと一段階速くなる。「ヒヤリ」とか「ハット」とかしても、その時には対応が間に合わず事故になってしまうことが多いのではないでしょうか?
自転車の車道走行化が徹底されればされるほど、自転車とクルマの接点が増えるので、この傾向はしばらく続くのかもしれません。歩行者保護はもちろん最優先ですが、クルマに対する安全対策も常に考えておく必要がありますね。事故の際、ダメージを負うのは確実に自転車側ですから(T ^ T)
◆守っているルールNo.1は「ライトの点灯」
事故防止の第一歩といえば「ルールを守ること」。教科書的でつまらないな、と自分でも思うんですけど、道路整備という「仕組み」は一朝一夕では進まないので、今は「運用」でかわしていくしかないでしょう、やっぱり。
今回の意識調査で最も守られていないルールは「歩道通行の禁止」。これはこれで課題ですが、対クルマの事故には関連は薄そうです。むしろ、最も守られているルール「夜間のライト点灯」が気になります。
<出典元>
KDDIニュースリリース
というのも、先日わが妻がロードバイクと事故を起こしそうになったのです。
◆光量不足のライトはクルマから見落とされる可能性も……
シチュエーションは、夜間の信号アリの交差点。クルマの妻は右折、ロードバイクは対面を直進、というものでした。でも、彼女はロードバイクを認識できず、危うく接触してまうところだったそうです。
てっきり無灯火自転車が相手だったのかと思って、アタマに血が上ったワタシでしたが、実は「ライトはついていた」そう。今度は一気に血の気が失せてしまい、よくよく話を聞いてみました。
彼女曰く、
「周囲の灯にライトが溶け込んでいて、ぶつかりそうになるまでわからなかった」
今回の件は全面的にわが妻の不注意。相手のローディさんの素早い回避に感謝してもしつくせないものがあります。本当にありがとうございましたm(_ _)m
毎日クルマ通勤をしている妻にとっては、気を引き締め直す良い機会になりましたし、ワタシにとっては同じローディとして貴重な教訓にもなりました。「ライトって周りから見て目立つものをつけないと意味がないな」と。
以前、自転車ライトの光量について検証した時には「最低でも200ルーメンが必要」としましたが、周りからの視認性も考えると、それでは足りないのかもしれません。眩しいライトだなぁ、と嫌がられたとしても、自分の存在を見落とされるよりはマシってものです。
↑倍の400ルーメンくらいなのかしら?
まとめ◆狂人だらけの公道を安全に走りきるには?
先日、息子がクルマの免許を取った際、教習所の教官から興味深い話を聞いてきました。ご存知の方も少なくないかもしれませんが、60年以上無事故無違反で表彰されたおじいさんの話です。彼の安全運転の秘訣は、
「自分以外の人間はすべて気が狂ってると思いながら運転する」
ことなのだそうです。よく言われている「かもしれない運転」ですね。普段からそんなふうに用心しておけば、早め早めに危険を回避できますね。
まとめてみると、安全運転のポイントは
1.交通ルールを守る
2.必要以上に目立つ
3.かもしれない運転
うーむ、斬新さのかけらもないポイントになってしまいましたが、クルマでも自転車でもセオリーを頑ななまでに守り続けていくことが、事故を回避する一番の早道なんだと改めて思いました。
今年の「春の交通安全運動」は15日で終わってしまいますが、われわれホビーサイクリストにとっては毎日が交通安全運動。目前に迫ったGWも、その後も、朝も昼も夜も安全運転で参りましょう!
吉尾エイチでした。m(_ _)m
コメント
昨夜はワタシまさに夜間走行でして(あまり夜は走りたくないけど月1回くらいはありますね)、心がけてるのは「車や歩行者からとにかく自分を認識してもらえるように」です。
ライトは記事にあったVOLT400ですが、ハイパーコンスタントモード(常時点灯+点滅の組合せ)で走れるように、日中と違う街灯などがある道を選んでます。
このモードの点灯照度はロー程度なので、真っ暗だとほとんど役に立たないのです(T-T)
加えて工事用の反射ベストが活躍。
バックパックの上からでもガバッと着込めるので(サイズの調整幅が大きいですから)、これは目立ちます。
見た目はお世辞にもかっこいいとは言えないですが、そんなことより身を守ることを最優先してます。相手を加害者にもしたくないですしね。
事故を回避できて、奥さんも相手の自転車の方も無事で何よりでした。
でも、相手の方も目立ち方が足りなかったような印象を受けましたけど…
yoshimotoya120さん
同乗していないので状況はわかりませんが、事故未遂に関しては、相手が無灯火でない以上、妻の注意不足だと話し合いました。
ただ、自分に置き換えた時にさらに気をつけるべきことがあるな、と記事にさせていただきました。
反射ベストは良いですね。そういえば、夜間当たり前に走るブルベは着用が義務づけられているとか。yoshimotoya120さんもどうぞお気をつけて!
通勤通学含め全ての自転車乗りにとって、光原がたくさんある市街地ではそれらにとけ込んでしまう危険性があるということは教訓にしたいものですね。
サイクル用の反射ベストは、見た目はかっこいいんですが反射面が少ないですね(しかもやたら高い!)
工事用の反射ベストは、今は反射材が白もあるし(こっちの方がちょっとスマートか?^ ^;)LEDランプ付き(さらに視認性高し!)でも3,000円台で買えます。
でも1番のメリットは、道路工事などの作業員やガードマンが親切にしてくれるところですね。親近感が沸くんでしょうかF(^ ^;)
yoshimotoya120さん
ピカピカベストにそんな効用があるとは……
なんかおトクですね!