チューブレス&チューブレス・レディタイヤの乗り心地をこよなく愛している吉尾です。これまで5モデルを試してきたので、クリンチャーより面倒だと言われる着脱作業にもだいぶ慣れてきました。鬼門だったタイヤ交換直後のエア漏れ対策も、良いシーラント剤のおかげでサクッと済ませられるようになりました。
そこで今回は、チューブレスタイヤには欠かせないシーラント剤について、新しく試したブランドのレビューを交えながら、過去記事を大幅リライトしてみました。
チューブレスにもチューブレス・レディにもシーラント剤は使った方がベター
最近ではロードバイク界隈でもすっかり市民権を得た感のあるチューブレスタイヤ。実はチューブレスとチューブレス・レディ、2種類の“チューブレス”があることも、当たり前の知識になりつつあります。
その違いはタイヤのビードにエアシールがあるかないかです。エアシールがないチューブレス“レディ”は、タイヤとリムのスキマをふさぐためにシーラント剤が必須。一方、“チューブレス”はタイヤのエアシールが気密してくれるのでシーラント剤が不要だと言われています。
でもしかし、です。タイヤとリムには相性の問題がありまして……エアシール装備のチューブレスタイヤといえども、ビードとリムがアンマッチだと空気は漏れますし、当たり前ですけど、シーラント剤を使った方が気密性はさらにアップします。
●タイヤの空気圧の減り具合
使用タイヤ:IRC・フォーミュラプロRBCC
単位:bar
シーラントあり | シーラントなし | |
スタート | 7.9 | 7.9 |
3日後 | 6.4 | 5.2 |
上の表は、比較的エア漏れが少ないと言われるIRCのチューブレスタイヤ「フォーミュラプロ」で実験したもの。チューブレスタイヤのエア抜けは1日で0.5bar程度までが許容範囲ですが、シーラントを使わない場合はそれを上回って抜けていきます。つまり、チューブレスと名のつくタイヤとシーラント剤は「切っても切れない仲」と思っておいた方が良い、というわけです。
パンク修復よりもシーリング力を重視したいなら添加剤入りの非ラテックス系がおすすめ
一口にシーラント剤と言っても、大きく3つのタイプに分類できます。
●シーラント剤の分類
添加剤あり | 添加剤なし | |
ラテックス | ノーチューブス・レース パナレーサー エバース | ノーチューブス (※シュワルベ・IRC) ハッチソン マビック コンチネンタル ビットリア カフェラテックス |
非ラテックス | フィニッシュライン ジョーズ(エコモデル) ベジタレックス | 見つけられず |
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