【ハンドル交換の位置合わせ】中心と水平と左右対象がニガテなサイクリストに贈る作業のコツ

自転車のメンテナンス

 

STIにワイヤーを繋げたまま、ハンドルのみを交換する場合

ハンドル交換のシチュエーションとしては、こちらのパターンがほとんどのはず。手順としては①→②→③となります。①のハンドルの取付にについては上記と同じ作業になりますので、②③のSTIセッティングのコツについて書いてみますね。


↑STIを外さないので“4点支持”のやり方が使えない

 

②STIの向きだけは……目見当です

ハンドルを取付けた状態でSTIの左右対称ぶりを確認するのはなかなか難しいです。立体物だからメジャーや糸もあまり役に立ちません。ここだけは目見当で左右ひとつづつ向きを揃えていく職人的な作業が必要。吉尾が必ずやっていることは、バイクの後ろからSTIを眺めること。前から見るより引いて見ることができるから、左右の不揃いを見つけやすい気がします。


↑こんな感じ

 

③STIの高さは水平器をダブルで使う

ここが一番のキモ。高さを揃える作業に水平器を使うのはまあ普通に考えることですが、STI調整の場合は2つの水平器を組み合わせるとうまくいきます。STIだけに水平器をあてても、バイク自体が傾いていた場合 (たいがい傾いてる)は左右均等に取付できません。吉尾はサドルとSTIにひとつずつ水平器を使って、それぞれの傾きを合わせるようにセッティングしています。


↑STIには長い水平器をサドルには小型のものを


↑水平器の傾きが前後で一致していればOK!


↑やっぱり最後はメジャーでも測ります

ハンドルまわりのセッティング作業はいかがでしたでしょうか?文章にすると面倒な手順に見えてしまうかもしれませんね。特に、水平や中心や均等なんかをパッと見るだけでピタリと当てるシックスセンスを持っている方には、まどろっこしく思われたことでしょう。

でも今回は、6つはおろか4.5くらいしか “持ってない”不器用なタイプでも、なんとかするための道具の工夫と作業のコツということでご理解ください。

↑道具といえば、レーザー水平器は一台あっても良いかも……ぐふふ

 

おまけ1:ハンドルマーキングのおすすめ

ハンドルを交換する際、取り外す前に“復元”の準備をしておいた方が安心です。なぜって、交換した後「やっぱり前のほうが良かった」と戻すことはサイクリストあるあるだからです。そんな時、ハンドルに元の取付位置を残して置けば、面倒なセッティングなしで復元できるので便利ですよ!


↑マスキングテープに目印を打つだけ

 

おまけ2:ステムを中心に取り付ける方法

ハンドル同様、真ん中度合いが大切になるのがステム。ここは糸とオモリ(下げ振り)を使うと作業は一発終了です。ぜひお試しください。


↑オモリの先端をタイヤやブレーキのセンターに合わせる

 

吉尾エイチでした。m(_ _)m

 

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