皆さまはバーテープを巻きかえるとき、ショップに頼む派ですか?自分で巻く派ですか?吉尾は原則セルフメンテがモットー。なので、バーテープも自分で巻きます。でも上手くはありません。残念なことに、手先が器用なほうではないからです。いわゆる「ヘタの横好き」ってやつ……。
ですが先日、”糊なし”バーテープを試してみたらこれがかなり良い感じ。全国の「不器用だけど自分でやりたい」派のサイクリストさんには全力でおすすめしたいスグレモノでした!
“糊なし”バーテープのメリットはノンストレス
“糊なし”とは、「裏面に粘着テープが付いていないバーテープ」のことです(横文字で表現するとテープレスバーテープ?) 。従来は巻いたテープがズレないように”糊あり”仕様がスタンダードでしたが、最近では素材の進化で粘着テープを使わなくてもズレにくいモデルが増えています。
使う前は「本当に大丈夫なのか?メーカーの手抜きじゃないのか?」といぶかしむ気持ちの方が大きかったのですが、テープレスタイプのバーテープを一度体験してみると「粘着テープゆえに発生していた大小のストレス」を実感。その厄介ごとが根こそぎなくなる=それこそがメリット。
①巻きやすい
不器用な吉尾にだけ発生する状況かもしれません。粘着テープタイプの場合、これから巻く部分のテープがフレームのヘンなところにくっついてしまったりしませんか?そのケアをしながら巻いていくのって結構ストレス。テープレスタイプなら巻く作業にだけ集中できるので、結果的に巻きやすく感じます。
②巻き直しがカンタン
粘着タイプでもやり直せないわけではないですが、一度張り付いたバーテープをはがす際に、ハンドルの表面やバーテープの重なりあったところに糊が残ってベトつくことがあります。テープレスタイプならその心配はありません。バーテープをかっちり巻いてしまった後に「ブラケットの位置をちょっと変えたい」なんてこと、ありますよね?そんなときでもパパッと巻きなおせちゃう。
③はがした後のクリーニング不要
使い込んだ粘着タイプのバーテープを交換するとハンドルに糊がべっとり残ります。しかも、洗剤やパーツクリーナーではなかなかきれいに落とせません。個人的には自転車メンテにおける「うへぇ」な作業ワースト3に入るほど萎えるシチュエーション。それがないだけでテープレスタイプにラブです。
④クッション性が高い
構造上の問題かニーズの視点かわかりませんが、テープレスタイプは総じて厚めのフカフカ・もちもちタイプ。ロングライドやグラベルライド志向のサイクリストさんとは相性が良いと思います。
⑤ゴミが少ない
粘着テープの剥離紙がありませんから。あのニョロニョロを丸めて捨てる手間もありません。地味ですけど、その部分だけ切り取ればエコとも言えますね。
“糊なし”バーテープのデメリットは厚みと重さ
メリットの裏返しになりますが、薄手のバーテープやコットン素材にこだわるサイクリストさんにはアンマッチ。自転車の軽さをグラム単位まで突き詰めるクライマーにも受け入れがたい重さなのだと思います。
“糊なし”バーテープのバリエーション
バーテープは乗り手のカラダに直接触れる数少ない接点のひとつ。それだけに「おすすめ」がサイクリストの数だけ存在するといってもよいくらい奥深いパーツだと思います。テープレスタイプのバリエーションは粘着テープタイプに比べたらまだまだ少な目。ですが、もし好みのタイプが見つかったら「粘着テープストレス」からの解放をぜひ味わってみていただきたい!
吉尾が実際に使ってみたタイプが2つ。ネットで見つけた別のタイプがひとつ。テープレスバーテープは大きく3タイプに分けられるようです。
滑りにくいスポンジタイプ
今回吉尾が試してみたのがこれ。バーテープの素材自体が滑りにくい上に良く伸びるので、テンションをかけて巻いていけばハンドルをしっかりホールドしてズレません。もちろんグリップ面もノンスリップ。フカフカの発泡素材だからクッションもばっちりです。とにかく扱いやすいので、初めてのテープレス体験におすすめ!
シリコン埋め込みタイプ
バーテープの裏側に粘着テープではなくシリコンテープを配したタイプ。バーテープを剥がしてもハンドルに糊跡が残りません。表面・クッション・シリコンテープと2~3層構造になっているのが特徴で、シリコンテープは滑り止めとクッションの役割を兼ねています。
吉尾の完成車についていたのがこのタイプでしたが、厚手のフカフカ好きなら間違いなく気に入ってしまうフィーリングですよ。
オールシリコンタイプ
発泡素材を使わず、シリコンだけで作られたバーテープ。まあ、テープというより「シリコンバンド」的なモデル。滑りにくさと高耐久を両立していますが、ちょっと重めだったり、シリコンの握り心地に好みがわかれるかもしれません。
吉尾エイチでした。m(_ _)m
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