グラベルバイクを買ったけれど、走るのは舗装路ばかりなり……そんなあるあるを実践している吉尾です。まあ、わかってはいたんですよ。三浦半島には未舗装路なんてほとんど残っていないことを。なので、以前から気になっていた”太めの”スリックタイヤに換装することにしました。グラベルバイクに付いていたセミブロックタイヤと比較しながらレポートします。
グラベルキングとリドラーのスペック比較
吉尾が選んだスリックタイヤは「パナレーサー ・グラベルキング」。名前の後にSK(セミノブ)やSS(セミスリック)がついているバリエーションと区別するために「無印」なんて呼ばれるモデルです。
愛車であるキャノンデールのグラベルバイク「トップストーンカーボン」に付いてきたのは、WTB(Wilderness Trail Bikes)のリドラー。MTB界隈ではポピュラーなアメリカブランドで、ラインナップの中ではオンオフ兼用のグラベルタイヤの位置付けたです。結果的に太平洋を挟んだ東西対決となりました。
タイヤ幅はほぼ同じ
グラキンのサイズはフレンチ表記で700×38C、エトルト規格だと40-622。空気圧3.0barの実寸は40mm。リドラーは700×37C表記で、サイドノブを除いた実寸は38mm。単純にスリックとセミノブタイヤの違いを体感したかったので、ほぼ同じサイズで揃えています。
重さは300gの軽量化
同じサイズのタイヤでも、重さはトレッド違いとインナーチューブの有無でずいぶん変わりました。まず、セミノブからスリックへ替えたことで、タイヤ自体が100gも軽くなりました。
あと、チューブレス(レディ)化で足し引きマイナス50g。合計で一本あたり150gの軽量化です。今回は舗装路重視の換装ですから、この軽さがパフォーマンスアップにつながればと期待しています。
価格はグラキンがお得
タイヤに限らずパナレーサーのプロダクトは全般的にコスパが優秀。メイドインジャパンであの値付けは良い意味でナゾの域にあります。
タイヤに話を戻すと、総じてブロックタイヤは割高になる傾向があるので、スリックのグラキンとセミノブのリドラーは直接比較できません。が、同じタイプのSKやSSで比べてもグラベルキングの方がリーズナブル。距離を走る方にはコスト面でおすすめです。
思ったより映えなかった黒タイヤ
グラベルタイヤのカラーはタンウォールが人気ですが、リムと同化する視覚効果を狙って、わざわざオールブラックタイプをチョイス。しかし……期待していたほどではないかなあ。むしろリドラーの収まり方の方が自然に見えちゃうのは、リムとタイヤが同じブランドで相性が良いから?
【グラキン・リドラー比較】
ブランド | パナレーサー | WTB |
モデル | グラベルキング | リドラー |
トレッド | スリック | セミノブ |
サイズ | 700×38C | 700×37C |
タイヤ幅(3.0bar時) | 40mm | 38mm |
タイヤ重量 /本 | 325g | 427g |
チューブレス化効果 /本 | −50g | ー |
価格 /本 | 5,000円前後 | 7,000円前後 |
舗装路は感動控えめ、うーむ。
前後タイヤ合わせて300gも軽くなり、見た目の転がりも良さそうなスリックトレッド、そしてチューブレス化とトリプル効果で舗装路の走りがガラリとアップデート!されるものと思い込んでいましたが……はっきり申し上げて、違いがわかりません。
というよりもむしろ、リドラーよりわずかにもったりした感じがあったり、ロードノイズが気になったり。吉尾の期待が過剰だっただけに、ファーストインプレッションはどことなく割り切れない感覚が先行しました。
未舗装路(グラベル)も遜色なし
凸凹控えめとはいえ、いかにもオフロードタイヤっぽいリドラーより、ツルッとしたグラキンの方が走りにくそうですが……オンロード同様、オフロードでも体感的にはほとんど変わらず。
ネットで調べた限りでは、タイヤのノブというのは泥道で真価を発揮するものなのだそう。基本的にドライ路面しか走らない吉尾は、そもそも違いを感じるシチュエーションに出会えていないのかもしれません。
ゆるポタならトレッドより太さと空気圧?
この「違わなさ」の理由を考えてみると、行きあたるのが走る「スピード」。舗装路は25〜30km/前後だし、グラベルに至っては5〜15km/hといったところ。ゆるポタ程度の速度域では、トレッドパターンの違いよりも、タイヤの太さや空気圧の方が影響が大きいのでしょう。そういえば、ショップの方にも「(太さが同じなら)そんなに変わらないっスよ」って言われたっけ……。
なんだか歯切れの良くないインプレで申し訳ないです。今回の結論としては、無印のグラキンがダメと言うわけではなく、リドラーとほとんど違いを感じられなかった(特に舗装路は!)ということ。太めのタイヤは、ひょっとするとロードタイヤほど重量やブランドに拘らなくても良いものなのかもしれませんね。(違いがわからない吉尾には、です。とほほ)
吉尾エイチでした。m(_ _)m
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