オープンカムタイプは軽く作りやすく、クローズカムタイプは締め付け力が強く、高耐久であるというのが一般的な評価のようです。クローズカムはオープンカムに比べて部材の数が多いので、どうしても重くなってしまう代わりに、カムがカバーがされているので劣化しにくいというメリットがあるようです。シマノのほか、カンパニョーロやマビックなどの大手メーカーも、クローズカム方式を採用していることを考えると、安全性や耐久性という面ではこちらを選んでおけば間違いないはず。
一方で、重量についてはオープンカムタイプの独壇場。フロントレバーで比べてみると、シマノは58g、Primeが35gと半分近い軽さになっています。ちなみに価格はほぼ同じ。軽さの違いは、グレードではなく構造の違いによるもの言えます。オープンカムタイプは多数のサードパーティーから軽量モデルがリリースされていますから、1gにこだわるヒルクライムレースなどには活躍しそうです。
ポイント②:軸の剛性(と素材)
シャフトの太さがねじれに耐える
カムの次に注目すべきは軸の強度。太さを比べてみたらPrimeは4.5mm径、シマノは5.2mmもありました。どちらも手で曲げられるものではありませんが、素材が同じだったとしたら太いほうが強いのが道理。今回の異音の原因はカムよりもシャフトの剛性なのかもしれないとかんじています。
Prime もシマノもシャフトはスチール製(磁石がつきましたから!)ですが、軽量モデルはチタンシャフトなんてものもあるそうです。ただ、インプレをいくつか読んだ限りでは「確かに軽いが柔らかい」という評価がめだちました。チタンって素人的には「軽くて錆びないけど、硬くて加工しにくい」というイメージでしたが、軽量化を追及して径を細くしてしまうと、硬いチタンといえども強度はさがってしまうのかもしれませんね。
ライフタイム優先なら軽すぎないクローズカムタイプがおすすめ
そんなわけで、今回の異音のトラブルはクイックリリースをごついタイプに交換することで解決できました。そういえば、リムブレーキ以上に剛性が求められるディスクブレーキのホイール軸「スルーアスクル」は、デュラエースグレードでも65gあります。個人的には「どうせなら軽いほうが良い」と思っていたパーツでしたが、耐久性を考えるとある程度重さがあるものを選んだほうが良いみたいですね。
吉尾エイチでした。m(_ _)m
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