【スイスストップ・ブレーキシューの比較インプレ】高性能ブレーキシューでブレーキの”引き”は軽くなるのか?イエローキングVSブラックプリンスVSライフライン

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スイスストップに替えてブレーキの”引き”は軽くなったのか?

今回の実験は効果があったと思います。レバーを握りこんで、シューがリムを押さえこむときの”あたり”が明らかに柔らかくなりました。そのくせスピードはしっかり落ちるので、ライフラインより握りこむチカラが少なくて済みます。特に下り坂でのスピードコントロールがラクになったと思います(デュラエースと同じ効果)。

加えて、劇的にびっくりしたのは、とにかくホイールがロックしないこと。握力の限界まで握りこんでも、タイヤが回転し続けるぎりぎりのところで制動力の頭打ちが来るんです。つまり、思わずパニックブレーキしちゃっても転倒するリスクが低い、というわけ。これは、精神的にめちゃくちゃラクになりますね。下り坂どんとこい、ですよ。


↑ホイールとのマッチングでバラツキがあるのかもしれませんが、wiggleのPrimeカーボンホイールとは相性が良いみたい

>>【Primeカーボンホイールの300kmインプレ】気さくなイケメン優等生wiggleのセミディープリム・カーボンホイール | 凪ロード

 

王子のブレーキングは気持ちいい

イエローキングに期待していた制動力の違いは、残念ながら体感できず。むしろ、データ上では劣っているはずのブラックプリンスのほうが、若干停まりやすい印象をうけたほどです。

わずかな違いではありますが、あえて言葉にするならリムへのあたりはイエローキングが「ガツッ」、ブラックプリンスのほうは 「フニャ」。このあたりはフィーリングの範疇なんですけど、個人的にはフニャっと停まるブラックプリンスのほうが好みです。


↑そのかわり50㎞走っただけで削れまくる黒王子。ロングライフ化は本当なのだろうか?


↑いかにも「カスタムしてます」感がある黄色のシューもルックス的には捨てがたい

 

ライフラインとの違いは経年劣化の要素が大きい?

ロックといえば、ライフラインも使い始めはそうそうロックしなかったような……1年の間に経年劣化でシュー自体が硬くなってしまったことが原因のように感じます。

ブレーキシューのフィーリングは、減り具合よりも素材の“鮮度”の方が重要なのかもしれません。たいして減っていなくても、半年くらいでさっさと交換してしまえば、ライフラインも悪くないかも。エコじゃないけど、とにかくお安いのでそんな使い方もできちゃう。

あと、ブレーキの「鳴き」もシューが硬くなると発生しやすいのかも。鳴きやすいと聞いていたスイスストップより、使い古しのライフラインの鳴き声の方が気になりますもん。


↑摩擦熱による変質も関係している?

 

シューのグレードアップは手軽な割に効果アリ!でも今後のコスパには注目

ブレーキ補完計画第4弾の実験結果をまとめると、引きの軽さは、シューがリムに接触した後の「あたりの柔らかさ」という意味で、ある程度の効果を体感できました。また、ブレーキコントロールのストレス低減という副産物(というか、こっちが本筋?)が、ライド全体の安全性を大きく向上させてくれました。


↑作業はレンチ1本で“ポン付け”OK

交換作業の手軽さに対して効果が大きいので、カーボンホイールユーザーには特におすすめしたいチューンナップです。しかし、コスト面では、廉価なシューをまめに交換すれば事足りてしまう可能性が残る以上、「(高価な)スイスストップでなければならないか?」という必然性は“要経過観察”としましょう。

 

吉尾エイチでした。m(_ _)m

 

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