1月20日は大寒でした。まさに冬本番の寒い日並が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?昨年はZWIFTに逃避した吉尾も、グラベルバイクを手に入れてから初めての冬ですからね。ハイカーの皆さまや虫たちがいない間に山道を楽しんでしまおう!と外ライドに(昨年よりは)勤しんでいます。
さて。今回のお題は冬のライドに欠かせないアイテム「防寒グローブ」です。愛用していたシマノのグローブカバーが固くなってしまい(ライドのたびに洗濯機で洗っていたせいでしょうか?)、レバー操作がしにくいので買い替えようと思っていたら、まさか廃盤とは_| ̄|○
久しぶりに近所のサイクルベースあさひさんを覗いてみると、オリジナルブランドのグローブを発見!お値段も含めて良い感じに見えたので、この機会に試してみることにしました。
あさひのオリジナルウエアシリーズ「ILMIK 」とは?
発音は”イルミック”。2019年の春夏からスタートしたサイクルベースあさひさんオリジナルのサイクルウエアコレクションです。直販サイトで確認できたラインナップは約60アイテム。トップスやインナー、レインジャケット、グローブなどのアクセサリー類まで幅の広い品揃えですが、ビブの展開はなく、代わりにレーパンとカジュアルなボトムスが充実しているところがポイント。
「RIDE WITH YOU」のキャッチコピーどおり、ビギナーでも気軽に楽しめるトーンを抑えたカラーリングとシンプルなデザインを採用しているのだとか。ILMIKの特徴としては、
①気軽に一式そろえられるコストパフォーマンスを実現
② 街に溶け込めるデザインでコーディネートしやすい
③あさひがこれまで培ってきた自転車のノウハウを反映
個人的に一番期待したところは③です。それこそが他社には真似できないサイクルベースあさひさんの強み。自転車に使える安価なウエアといえば、某ワークマンだったり、某ユニクロだったり、「異業種参入」が進んでいます(吉尾も使っています!)が、やっぱり「餅は餅屋」と言いますし。自転車ショップならではのアドバンテージをぜひとも炸裂させていただきたい!
イルミック・冬用グローブのスペックとインプレ
さて本題です。今回のアイテムは「イルミック ・マルチファンクショングローブ ロング」というのが正式名称。「手が痛くなりにくく、蒸れにくいサイクルグローブ」なのだそうです。機能としては、防風・透湿・保温・タッチパネル対応が謳われています。対応気温は5〜10℃とライトな仕様ですが、冬でも厳寒までにはならない三浦半島にはちょうど良いレベルだと思います。
インプレライドのコンディションは典型的な冬晴れの一日。気温は5〜9℃で、ちょうどグローブの守備範囲。ただ北風が3〜5m吹いていて、体感温度は1〜2℃低い印象です。そんな日並のオンロードライド80Kmで、マルチファンクショングローブの使用感を確かめます。
手が痛くならないのは確か
グローブ全体がフカフカしているうえに、手のひら側には滑り止め兼用のパッドが配されています。イルミックがターゲットにしているカジュアルライド(100km以下?)では、十分に効果を感じられました。
蒸れにくさも実感
マルチファンクショングローブに使用されているのは、防風透湿と撥水を両立した機能素材。防寒機能を持ちながらも蒸れにくいのが特徴です。これまで使ってきたネオプレンのグローブカバーに比べたら、明らかに湿気がこもりにくい。手先の汗冷えに震えることもなくなりそうです。
対応気温はめっちゃシビア!
その一方で防寒力はスペックギリギリです。気温が5度まで下がってくると、計ったように手がかじかんできます。温度計がわりになるほどの几帳面さです。
透湿性と防風性はどうしてもトレードオフの関係になりがち。そのどちらも謳い文句どおりのバランスに収めているのはさすがです。寒ければインナーグローブを仕込むつもりだったので個人的には問題なし。
スマホ対応は指出しタイプ
導電素材を使ったスマホ対応の指先は、反応がまちまちだったりして地味にイライラ。マルチファンクショングローブは”めくる”タイプなので、非常に使いやすいです。少し寒いけど……スマホ操作は確実です。
イルミックの冬用グローブは実は滑りやすかった!
インプレライドの結果は「スペックどおり」。安価なアイテムの謳い文句って、信じて購入すると裏切られることも多いのだけれど、マルチファンクショングローブには偽りなし。サイクルベースあさひさんの真面目なモノづくりが伝わってきます。
でもしかし、です。たったひとつだけ、致命的に残念な部分があるんです。それは人差し指と中指の腹側がめっさ滑りやすいところ。つまり、シフティングもブレーキングもツルツルしてる間にタイミングが遅れるワケです。どのくらい遅れるかと言うと、乗り始めはぶっちゃけ「身の危険を感じるレベル」でした。慣れである程度は解決したけれど、指先にいつも気を配らなけばならないので、以前のグローブの倍くらい疲れます……。
カタログスペックには何も謳われていない部分なので、嘘をついているわけでもなんでもないんですけど。「レバー操作を妨げない」という要素は、自転車用グローブが押さえておくべき基本性能のひとつだと思うんですよねえ。個人的な使用感ではありますが、他の部分が良くできているモデルなだけに残念でなりません。
吉尾エイチでした。m(_ _)m
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