【カーボンとアルミの比較:メンテ編】カーボンフレームご長寿計画を始動セヨ!

カーボンバイクのメンテナンス

カーボンバイクの乗り味の良さについては、前回の記事でナガナガと述べさせていただいちゃいましたがm(_ _)m、ここで忘れちゃいけないのが、カーボンフレームの取り扱い方。

頑丈さがウリの、エントリーグレードのアルミフレームに比べたら、カーボンフレームはなにかとデリケートなモノのようです。今回もヤフオクで買ってしまった以上は、原則、自己責任のセルフメンテナンス。本格的に乗り回す前に、カーボン特有の扱い方を理解しておこうと思います。|緊張|ョ゚Д゚;)ドキドキ

◆カーボンフレームの“3つのNG”とは……

長いお付き合いを望むなら、最低限「相手が嫌がる事をしない」というのが鉄則。これは人間カンケイもモノとの付き合い方も一緒だと思うのです(なんか深いな^ ^)。お約束の 「取り返しのつかないこと」をしでかす前に、カーボンフレームの弱点を調べてみました。

そもそも、ロードバイクでいうところの “カーボン”というのは、炭素(カーボン)の糸で織った “布”を樹脂(レジン)で固めたモノ。ゆえに、アルミやクロモリといった金属フレームとは異なる特性を持つというワケです。

いわゆる「カーボン」と呼ばれるものの正体は、「炭素繊維強化プラスチック(CFRP)」、つまり、カーボン繊維で強化したプラスチックです。カーボン繊維を織物のようにして布状にし、それにエポキシ樹脂などを染み込ませて固めたものです。
金属材料(アルミやクロモリ)と比べて、

・非常に軽い
・自由に成形でき、各部の特性を自由にコントロールできる
・強度が高い
・弾性率が高い。つまり、変形しにくい

というメリットがあり、航空機などにも使われます。

(via. 自転車に使われるカーボン製品の取り扱い | Checklist(点検箇所) | 自転車メンテナンス総合サイト 「自転車MENTEX -メンテク-」)

↑メリダのメイキング動画。ホントに糸から織られているんですねぇ!(◎_◎;)

カーボン繊維そのものは、非常に劣化しにくいそうですが、それを固めている樹脂の方は、紫外線や湿気によって徐々に傷んでいくこともあるようです。

また「軽くて強い」というメリットの裏返しで、「変形できない」という性質にも注意が必要。強い力がかかった時に、アルミやクロモリならば曲がるだけですみますが、カーボンは一気に割れてしまいます。


↑フレームを折っちゃうくらいなら、いっそ……(ウソです^ ^)

エポキシ樹脂は紫外線によって表面が劣化して白く変化します。
屋外では年10μm程度の速度で劣化することが予想されるため、長期間の性能を確保するためにはポリウレタン塗装やフッ素樹脂による塗装を一番上に塗る必要があります。

(via. エポキシ樹脂の性質と使用時の注意点)

樹脂は吸湿すると強度が低下します。吸湿したカーボン製品が低温になると、樹脂内部で水分が凍結し、まれに破損することがあります。

(via. 自転車に使われるカーボン製品の取り扱い | Checklist(点検箇所) | 自転車メンテナンス総合サイト 「自転車MENTEX -メンテク-」)

・塑性変形しない
出来上がった製品(板、棒など)を曲げることはできません。 (金属のように鈑金加工できない)ということは、“限界ひずみを超えると脆性破壊”します。
(via. CFRPの基本の基本(特性と設計))

つまり、カーボンフレームの取り扱いで避けるべきことは3点。

1. 紫外線にあてる
2. 湿気にさらす
3. 強いチカラをかけない

ということになります。

◆カーボンフレームの弱点をカバーする3つのプラン

カーボン素材のウィークポイントがわかったところで 対策編。「ご長寿化計画」スタートです!

1.紫外線対策

言わずもがな 「屋内保管」が鉄則。高価なカーボンバイクを青空保管しちゃう大胆な方はいらっしゃらないとは思いますが、念のため(^^)

ただし、最近では技術の進歩で紫外線に強い樹脂が使われるようになり、それほど神経質にならなくても大丈夫という心強い情報も。

今ではUVカット仕様のレジンが使われている。よって、ほぼ一生涯乗れるそうである。これはうれしいニュースだ。

(via. カーボンファイバーに関する、あなたが知らない7つの事実 : サイクルガジェット ロードバイクが100倍楽しくなるブログ)


↑1日の始まりと終わりに眺めていられるから「寝室保管」グッドです(^^)

2.湿気対策

フレームにはカーボンの表面保護のために、すでに塗装がされていますから、それをいかにキープできるかがポイント。塗装が剥がれたところから、湿気が入り込んでしまうようですからね。なので、さらに塗装の表面を保護するガラスコート剤でマメに磨くことに決めました!


↑この美しさをいつまでも……

あと、過度な水洗いも避けた方が良さそうです。フレームの内側は塗装されていないということなので、内部に水が溜まるとそこから劣化が始まってしまうかもしれません。外を走るモノだから、汚れるのは仕方ありませんが、それを落としやすくするためにも、コーティング作業に励みますよ!


↑ライドあとの“ルーティーン”がまた増えてしまいましたσ(^_^;)

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