中華サドル・EC90
パワーのオマージュ品は意外と凄い
フラット&ハードなサドルがアンマッチだったので、今度はその対極にあるウェイブ&ソフトなモデルを試してみました。
見かけはスペシャライズドのパワーと瓜二つだけど、お値段は4分の1というノーブランドの中華サドルです。本家本元はムリでも、一度はパワー(っぽいもの)を体験してみたかったという理由もあります。
このサドルは確かにすごい。座面のある一点に“スウィートスポット”があるんですけど、そこにお尻がガコンとハマると、腕→体幹→脚→クランクというパワーラインがつながる感覚を味わえるというか、途端に脚が回りだします。プラシーボに思えるかもしれませんが、実際にスピードがあがるので、そのせいだけではないと思います。
クッションはたっぷりというほどではないけれど、ベースが簡単に手で曲げられるくらいペナペナ。お尻の荷重をしっかりと受け止めながら、腿の動きに合わせてウネウネと動くので痛みはありません。オマージュ品でもこのパフォーマンスですから、オリジナルはどんだけすごいのでしょうか?ロングセラーになるのも肯けます。
でも反面、腰をずらしにくいという特徴があります。前は細いし、後ろは座面の反りが引っかかる。デンと構えてペダルをまわす方にはとてもマッチするサドルですが、吉尾のように「腰が落ち着かない」タイプにはストレスを感じる場面もあるでしょう。
セライタリア・SP 01ブースト
見た目よりしっとりした座り心地
今のところ吉尾の好みをパーフェクトに実現してくれている暫定最適解。EC90の一体感は魅力的でしたが、SP01ブーストを使ってみると全てがしっくり。衝撃をうけるほど、どこにもストレスがないです 。ちなみに、セライタリアは名前にブーストがついているサドルがショートノーズです。
【SP 01ブーストのお気に入りポイント】
①フラットで腰を動かしやすい
②だけど、うっすらスィートスポットあり
③大胆なセンタースプリット
④柔らかめのクッション
⑤良くしなるベース
見た目は乗り手を選ぶように感じるところもあるけれど、意外と万人受けする使用感だと思いますよ。
迷ったらメーカーで揃えてみるのも手
吉尾が体験したショートノーズサドルは3つだけですが、それぞれに個性があるモデルでした。今のサドルに不満はないけど、流行りのショートノーズを試してみたいという方は、ひょっとするとかえって“サドル沼”に戻されてしまうケースも考えられます。
そんな時は、今のサドルと同じメーカーのショートノーズモデルを選ぶと良いかもしれません(絶対大丈夫とは言えませんが)。シューズ同様、サドルにもメーカーごとに造形の傾向がありますし、メーカー側も既存ユーザーの買い替えを意識しているはずですから、そんなにひどいことにはならないのではないか、と。もちろん、吉尾と同じような好みの方には、今使っているメーカーがなんであれSP01ブーストを全力でおすすめしちゃいます。
>>【ビンディングシューズの選び方】履き心地にストレスを感じたら、シューズのブランドを替えるが吉、かも。 | 凪ロード
吉尾エイチでした。m(_ _)m
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