【ショートクランクの効果①】クランク長を170→165mmにすると結構ジワジワきちゃうかも!

ショートクランクってどうなのさ?

小柄なプロ選手のクランクは総じて長め?

クランクのことだけに、考えれば考えるほどぐるぐるしてきます。そこで、プロ選手の身長とクランク長を調べてみることにしました。(以下敬称略)

選手名身長
(cm)
クランク
(mm)
クランク
/身長
アダム・ハンセン1861809.68%
ファビアン・カンチェラーラ1861759.41%
クリス・フルーム1851759.46%
ピーター・サガン184172.59.38%
ヴィンチェンツォ・ニバリ181172.59.53%
新城幸也170172.510.14%
ナイロ・キンタナ167172.510.33%

調べた限りの結果で言えば、小柄な選手の方がクランクは長め。ただ、股下の長さとか下半身の柔軟性によってもベストなクランク長は変わってくるのだろうし、そもそもプロ選手ですからね。フィジカルのポテンシャルが桁違いなのだから、エンジョイ系のサイクリストとは比較のしようもないのかも……。

>>【新城選手のトレーニングDVD】ネタバレにはなっていないと思いますが……いかがでしょう? | 凪ロード
↑ 新城選手カラダは確かに柔らかい

ただ、ニバリ選手にはクランク長を175mmに伸ばしたら調子を崩したという有名なエピソードがあります。一分一秒にしのぎを削るプロにとっては、たとえ2.5mmの違いといえども、クランク長を変えることは非常にデリケートなのだとわかりました。

ショートクランクは疲れにくい?

で、個人的なショートクランクの第一印象です。今のところは「劇的な変化は感じられないが確かに良い!」です。スマートローラーで通算300kmほど回しただけですが、風や路面の影響がないだけに、外ライドよりかえって「違い」を感じやすかったのかもしれません。


↑ZWIFTで同じコースを走ればパワーへの効果もわかりやすい(元が少ないだけに)

まず、筋肉を大きく動かして「俺漕いでるぜ!」的な実感は薄くなります。そのかわりに絶えず余力を持って足を回せている感覚が強まります。例えるならば、170mmのときは「よっこいしょ」と階段を1段飛ばしで上がり、165mmは「ホッホッホッ 」と1段づつリズミカルに上がるイメージ。

それでパワーが下がったかといえばそうでもなく、かと言ってスコーンとアップするわけでもなし。ただし、170mmの時と同等のパワーまであっけなく到達するようになった気がします。ま、そのあたりのフィーリングには2・3度ローラーを回すうちに慣れてしまうので、多分にプラシーボが働いているのかもしれませんが……


↑ちなみにGRXは見た目も好み

ひとつだけはっきり言えるのは、疲れにくくなったこと。同じコースを同じ距離、同じ強度で走ってみると、ショートクランクの方が明らかにラクでした。言い換えると、ラクになった分だけ距離を伸ばせるわけで、ロングライド志向の吉尾には嬉しい効果。今は自粛中ですが、外ライドに出かけられる日がますます楽しみです!

ショートクランク化を迷っているなら試す価値アリ

今回のショートクランク効果を自分なりに分析してみると、吉尾の場合は「至適筋節長」のメリットが大きかったのかな、と。股下も長い方ではないしカラダも固いから、170mmのクランクだと絶えず“頑張って”漕いでいたのだと思います。クランクを短くすることで確かにトルクが必要になるのだろうけれど、そのデメリットを至適筋節長の効果が上回り、余力を感じられるようになったのでしょう。あと、筋肉や関節の稼働範囲がコンパクトになったことも、疲労の軽減につながっている印象があります。

吉尾はたまたま良い結果でしたが、もちろん「実は今がベストクランク」ということもあります (そういう方が大多数?)。それを確かめる意味でも、ショートクランクにご興味がある方は、とりあえず替えてみて変化を体感してみることをおすすめします。ロードバイクのポジション調整の中では、相性の良し悪しを比較的はっきり感じられるパーツだと思いますよ。

↑ R7000なら160mmからラインナップ!

↑ 実走でのショートクランクのインプレはこちら

 

吉尾エイチでした。m(_ _)m

 

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