消耗品のチェックが終わったので、いよいよ分解整備に手をつけましょう。現物を見ないで落札するヤフオク品ですから、どこにトラブルのタネが潜んでいるかわかりません。
そう言えば、以前のドロミテのコンポもティアグラ。全てのパーツをオーバーホールしたんだっけ……以下同文的な記事を書くのもナンなので、今回はさらに詳しく、わかりやすくお伝えしてみようと思います!
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◆分解前の準備は分解図の入手とラスペネ吹き
ブレーキに限らず、パーツを分解する際は分解図の入手はマスト。さらに要所要所で分解前の画像を残しておくと、後でかなり重宝します。今までの経験上、組み戻す時に絶対わからなくなりますから……(^^)
そして、前準備パート2。ネジというネジにラスペネを吹いておきましょう。作業中、固いネジにぶち当たるとペースが乱れます。ネジを舐めないように余計な神経を使うのもストレスが溜まりますよね。
5-56でも良いけど、ワタシ的には効果が確実な業務用ラスペネがオススメです。
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◆分解手順を分解図に沿って解説しますね!
1.ブレーキシュー【分解図9】
使用工具は4ミリのアーレンキー(六角レンチ)
2.センタリングボルト、ケーブルアジャストボルトとフィキシングボルト【分解図7・10・11】
使用工具は3ミリと5ミリのアーレンキー
3.アームボルト【分解図1】
使用工具は5ミリのアーレンキーと10ミリのレンチ
スパナでも良いけどこんなボックスレンチ ST-3Cがあると便利ですよ↓
外れました!黒いワッシャの挟まっていた位置とリング幅を忘れないように…↓
案の定、隠れたところにはヨゴレが…
4.ピボットボルト【分解図2】
使用工具は2ミリと4ミリのアーレンキー、13ミリのレンチ
必ず最初に2ミリのアーレンキーでロックボルトを外すこと。忘れるとピボットボルトが回りません↓
第一のヤマ場が実はこのピボットボルト。後側のロックナットを13ミリのレンチで押さえながら、反対側に4ミリのアーレンキーを使います。ロックナットが薄いので、ハブコンレンチかメガネレンチがオススメです。
外れました!こちらも黒いワッシャに注意。右下に一つだけあるのが、3のアームボルト用。ピボットボルト用の方が細いんです↓
分解完了!すべてのネジと…
アーム類…ここで重大な(?)事実発覚!
◆シマノに聞いたら「前後一緒」だってサ
ここで、お約束のトラブル発生……上の画像を撮るときに、ガシャガシャっと並べちゃったもんだから、前後のアームが混じってしまいました_| ̄|○
でも、改めて眺めてみると、これって前後同じじゃね?分解図も一種類しかないし…
というワケで、直接シマノさんに聞いてみました。『自転車部品お客様相談窓口』に早速電話です。
ワタシ「BR4600のパーツって前後共通ですか?」
シマノ「はあ?(´・_・`)」
ワタシ「分解したとき前後のアーム類を一緒こたにしちゃったんですけど…」
シマノ「あららら…(⌒-⌒; )」
しばし待たされたのち、折り返しご連絡を頂くコトに。今まで聞かれたことなかったんでしょうね、こんなこと。
結果は想定通り「BR4600のアーム部品は前後とも共通」ということで、いやーヨカッタヨカッタσ(^_^;)
シマノさん大変お手数をおかけしました!m(_ _)m
これで安心して組戻せるし、ビス類もまとめてマルっとブレークリーンでつけ置いちゃいましょう。
ヨゴレが落ちたパーツをウエスで拭いて、しっかり乾かしたら分解作業は終了です。次回は組立のポイントを詳しくお伝えしたいと思います(^^)
吉尾エイチでした。m(_ _)m
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