ヤフオクで調達した中古の4600ティアグラ・コンポに「オマケ」でついてきたCN4501チェーン。幸運にも「伸び」も「サビ」も無いので、ルイガノCENに使いまわすことにしました。
これも日頃の行いの賜物(^^)と言いたいところですが、いかんせんヨゴレがひどい……これをキレイにするには、相当気合いを入れてクリーニングしなければなりません。
サビたチェーンのリユースは何度もやってきたけれど、ヨゴレ落とし自体はあまりやったことないんですよ、実は。
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とりあえず、ワタシ定番の「ブレークリーン」でブシューとやってみても、いつものようにはスッキリ落ちません。そこで今回はもう少し強力な方法を試してみました。
◆強めのヨゴレ落としといえば、ラッカーうすめ液
チェーンまわりのヨゴレは、チェーンオイルの粘り気が砂やホコリを集めて固まったものです。走った後、ササッと乾拭きしておけば、ここまでヨゴレた状態にはならないんですけどね。
さらに、放置されてしまうとガッチリと固まってしまって、パーツクリーナーやチェーンディグリーザーでは落としきれなくなります。
チェーンのヨゴレには洗剤でガシガシ水洗いするのも効果的ですが、きちんと乾かさないとかえってサビを呼んでしまいます。
水分を飛ばすエアコンプレッサーはさすがに持っていないので、今回は水は使わず、かわりにパーツクリーナーより強い溶剤を使ってみるコトにしました。
候補は、灯油、ガソリン、ペイントうすめ液、ラッカーうすめ液あたりですが、灯油は以前使ってたとき、強過ぎるニオイと揮発性の遅さが性にあわなかったのでパス。
ガソリンは入手と保管が厄介ということで、うすめ液(シンナー)がよさそう…なかでも、揮発性が高くて(速く乾く)、溶解性も強力な『ラッカー』に決定しました。
◆ペットポトルでシェイク&シェイク
方法は至ってカンタン!ペットボトルにチェーンとうすめ液を入れてひたすらシェイクするだけです。うすめ液はケチらずたっぷり入れたほうが良いですよ。ワタシはケチって、結局二度洗いしましたから…σ(^_^;)
そのままつけ置きするのも良さそうですが、ラッカーうすめ液はプラスチックへの攻撃性が高いので下手するとペットボトル溶けてしまいます。
つけ置くなら金属の容器でないと危険です。ついでにゴムもダメなので、くれぐれもチェーンなど金属パーツ以外には使わないように注意が必要です。
振り洗いだけで、溶剤はすぐに真っ黒になります。が、今回のチェーンは、コマの内側のヨゴレが落としきれなかったので、バットに出して「ブレークリーン」と金属ブラシでゴシゴシ……
もくろみどおり、かなりキレイになりました!シンナー臭が強いのでそれを落とすためにもパーツクリーナーの仕上げ洗いはおすすめです。
臭い以外はとても使い勝手が良いので、ワタシ的にはかなり気に入りました。特に、揮発性はパーツクリーナーより緩やかだけど、灯油やペイントうすめ液みたいにいつまでもベタベタ残ることもない程よい感じ。
休日の短い自由時間のなかで作業するので、乾くまで待ったり、残液の後始末だったりの余計な手間はなるべく省きたいのです。
お値段が高めなのがちょっと残念ですが、ま、タイムイズマネーってことでヨシとしましょう!
◆頑固なヨゴレには湿布が効果的!
ラッカーうすめ液は、チェーンの汚れ以外にも威力を発揮します。たとえば、アルミのフレーム。いろんな洗剤を動員しても落としきれなかったルイガノCENの黒い汚れもスッキリと落ちました!
ちょうど、FDのバンドの位置だから、スペーサーのゴムが固着していたんだと思いますが、とにかくラッカーうすめ液の攻撃性の高さがお分かりいただけるかと……
ただ、ゴムを溶かすにしても多少の時間が必要なようで、浸したティッシュでしばらく湿布をするとラクに落とせますよ。
◆おまけ ラッカーうすめ液とペイントうすめ液の違い
どちらも同じ「うすめ液」=「塗料の希釈や道具の洗浄用の液体」ですが、一体何が違うのか、とってもわかりにくいですね。
バックリいうと、ラッカーはラッカー系塗料用(速乾ニスなど)、ペイントは一般的なペンキという理解でよろしいかと思います。
ラッカーうすめ液はシンナー臭がが強く、揮発性・攻撃性・価格ともに高い。
ペイントうすめ液は灯油臭があり、揮発性・攻撃性・価格ともに穏やか
もちろん換気は必須、というより作業するなら外がいいですよ。ついでに、火気も厳禁ですから念のため(^^)
吉尾エイチでした。m(_ _)m
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