※この記事は2018年に公開したものですが、よくご覧いただいているようなので、内容に新商品を追加してリライトしました。
寒い日が続いております。みなさまいかがお過ごしでしょうか?パキッとした冷たい空気の中を無心にペダルを回すのも良いけれど、暖房の効いた室内で、ぬくぬくと愛車のメンテナンスに没頭するのもこの季節ならではの楽しみ方。 (気候が良いと走りにいっちゃいますもんね^ ^)
ロードバイクのメンテナンスといえば 「ネジ締め」。これなしには語れないメインの作業ですが、ネジを締め付ける強さに目安があるのはご存知でしょうか?特に、一定以上の負荷がかかると割れてしまうカーボンフレームの場合、そのチカラ加減=トルク管理が重要です。
どこもかしこもフルパワーで締め込むのはもちろんアウト。一方チカラが足りなければ足りないで、パーツの脱落につながり、事故のリスクが高まります。
そこで登場するのが 「トルクレンチ」という工具。今回の記事ではロードバイクのメンテナンスにおすすめのモデルをピックアップしてみました! 「そろそろトルク管理でもしてみっか」というみなさんのお役に立てれば幸いです(^^)
デジタルトルクレンチは直感的だから、シロートにも使いやすいのだ
トルクレンチにはいくつかの種類があって、それぞれに特徴があるのですが、「わかりやすさ」で言えば、デジタルタイプが間違いなくナンバーワンです。
トルクの設定がカンタン
トルクレンチの役割のひとつは、 「締め過ぎない」ようにすること。デジタルタイプなら、締めたいトルクの設定もボタンひとつでちょちょい。
設定トルクを音と光でアラート
締め込み作業の時は、設定トルクに近づくとランプやブザーでも知らせてくれます。ディスプレイが見えない向きで使っていても安心です。
↑ブザーの音量は変えられないものがほとんどなので、テープを貼ってボリュームダウンしてます
締め過ぎも甘すぎも一目リョーゼン!
デジタルトルクレンチには、 “ピークホールド・モード”という機能があります。作業中のもっとも高いトルク値を表示し続けるというものですが、これがヒジョーに便利極まりないです。作業後にしっかり数値を確認できるので、さらに安心できるってものです。
ロードバイクに良さそうなデジタルトルクレンチ5モデルのスペック比較
使いやすいデジタルトルクレンチですが、ロードバイクのメンテナンス用に選ぶなら、さらに2つのポイントに注目。
測定トルクの幅がマッチしているか?
トルクレンチは機種ごとに、測れるトルクの範囲が決まっています。ロードバイクのメンテナンスなら、最低でも3〜4N・mから測れるモデルがおすすめ。逆にMAXトルクは60N・mまであると、ペダルやBBまでカバーできるので便利です。
・ロードバイクパーツの規定トルク
規定トルク | パーツ名 |
---|---|
0.7〜2.0 | ヘッドキャップ クランクキャップ |
5.0〜16.0 | その他のパーツ |
30.0〜55.0 | クランク スプロケット ペダル BB |
一方でトルクレンチの測定精度は、設定トルク幅が広くなると低下する傾向にあるそうですから、精度優先でトルクレンジが狭いモデルを選んでしまうのもアリだと思います。
ロードバイクに使われているネジのほとんどは3〜20N・mの締め付けトルクです。このくらいのキャパシティのトルクレンチは種類も多いので、選択肢の幅がグッと拡がります。
逆ネジにも対応しているか?
ロードバイクには、一部のパーツで逆ネジが使われています。普通のネジ(正ネジ)は「時計回り=締め込み」ですが、左のペダルや右のBBのネジの切り方は、文字通りその“逆”なんです。
全てのネジをトルク管理していくには、逆ネジ対応もまたマストな機能、というワケ。プレセット型のトルクレンチは逆ネジ不可のモデルがほとんどですが、デジタル型は対応モデルが多いのも特徴です。
コメント
トルクレンチ、欲しいことは欲しいけどつい後回しにしちゃってます(主に予算の都合ですが😅)
yoshimotoya120さん
カーボンバイクをセルフメンテで維持するために買いました……というのは建前で、自転車と同じくらい工具が好きなもので(^^)。ただ、締め込み強度を見える化してくれるので安心感があります。使い始めると手放せなくなりますよ。
工具、良いですよねー
ワタシも好きなんですが、先に超音波洗浄機をついポチッちゃって😅